12期の広場

12期の広場

「アイちゃん ありがとう」

4組 酒井 八郎
 
 10年以上前から、屋上庭園の一隅に据え付けたプランターに、ミニトマトや胡瓜の苗を植え込み、親指ほどの実や、イボイボを触りながら、大きくなる胡瓜を楽しんで、朝夕の水やりをしてきました。そんな中、ついこの間 “一大事” が起こりました。
 普通のトマトの苗を一つ植えていたのですが、それがテニスボール位の黄赤色の実をつけ、明日の朝収穫しようと夕方の水やりを終えました。
 翌朝、屋上に出てみると、そのトマトの実がありません。この枝にあったはずなのにと周りを探すと、カトレアの葉の横に、真ん中を突っつかれた“穴あきトマト”が落ちていました。カラスの狼藉です。がっかりです。
 昨年迄こんな事は一度もなかったのにと思い、ハッと気が付きました。犬のお陰です。
 6才の24kg、ブタのような雌の柴犬の里親になって12年、食事療法と運動で8kgのベスト体重になり、昼間は屋上菜園で過ごす毎日です。
 いつもトマトの葉陰で昼寝をしていたアイちゃんが見張り番をしてくれていたのですね。昨年の夏、18才寸前で永眠しました。15才でお別れしていた過去の犬に比べ、長命だったアイちゃん。長い間、トマトを守り、楽しませてくれてありがとう。

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