12期の広場

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第8回市岡OB写真クラブ作品展

 1月19日、恒例の「第8回市岡OB写真クラブ作品展」に行ってきました。会場は昨年と同じ大阪天満宮近くのMGAギャラリーです。
 この日は薄日はさすもののいつ雪が降り出してもおかしくない寒い日。自宅で昼過ぎまでクズクズしながら、午後2時頃にやっと重い腰を上げて出かけました。1年ぶりのOB写真クラブ作品との再会は、やはり興味深く、元気が出るものでした。
 入り口近くに次のあいさつ文がありました。
 「私たち市岡OB写真クラブは市岡高校のOB・OGとその家族や友人たちが集まって、月に一度撮影にでかけ、学校で例会を開いています。旧制中学の卒業生から社会人として忙しく活躍中の会員まで年齢差は30歳あまり、写真を撮ること、見ることを楽しんでいます。第8回を迎え、少し上達したかなあ、というところです。どうぞごゆっくりご高覧ください。仲間入りしようという卒業生は是非どうぞ」
 作品数は出展者18名の36点、小ぶりですが、シックなギャラリーの壁面一杯に力作が展示されていました。作品展を訪れのは今回で4、5回目だと思います。リーダーの中務敦行 ( 高校13期 元読売新聞写真部長 ) さんの指導とクラブ員、皆さんの切磋琢磨の賜物でしょう、すべての作品が、すばらしい出来栄えと感じました。
 会場で当日の当番であった、薮田尹久子(14期)さん、椿良忠(15期)さんのお二人とお話しさせて頂きました。お二人とも市岡高校在学時は写真部だったそうです。椿さんはOB写真クラブ発足時からのメンバー、薮田さんは高校時代から教員時代を含めて写真との縁が切れないと楽しそうに笑っておられました。薮田さんは14期ですから、昨年亡くなった同期の川西君をよく御存じで、彼の思い出話に少々、しんみりでした。
 私は「12期の広場」のホームページ委員になってから、記事用の写真を撮ることが多くなりました。考えてシャッターを押すものの写真の出来は、ピントボケに始まり、肝心要の写したいものにフォカスしていないなあーまでのからっきしです。そんな自分ですから、ことさらに近づいては見、離れては見、メガネをはずしては見るなどして鑑賞させていただきました。
 感性ゆたかに選んだ被写体に、息をこらしてシャッターチャンスを待ち、そしてその瞬間を捉える、そんな思いが伝わり、どの写真も流石の「手練れ」と感心することしきりでした。
 薮田さんの「モネの絵に似た池」は岐阜県関市での撮影で、柔らかくて美しい写真に仕上がっており題名通り、椿さんのハスの葉に溜まった水滴の写真は、葉脈に沿って水に映える光が魅力的でした。市街地の水辺(題名:「魅惑」)とこれまた市街地の窓ガラスの雨しずく(題名:「驟雨」)を撮った山田美代子さん(7期)の写真と、長野県小谷村の秋(題名:秋彩」)、大台ケ原の星空(題名:「夏の夜の夢」)を撮った内山博子さん(15期)の写真が大層印象的で、長野県八方尾根で花にくらいつく蜂の鮮やかなシマシマを撮った里見慶彦さん(15期)の写真の題名に「頑張れタイガース」とあったのには思わず笑ってしまいました。わが同期の高見政博君は「早春の妖精」と「オオヤマレンゲ」の二点、可憐な花の写真を出展していました。当日、会えなかったのですが、傍にいるように感じる、優しくて静かな写真で、妙に納得しました。
 毎回感じることですが、よわいを重ねてもなお盛んな感性と好奇心、写真クラブ皆さんの熱い気持ちに脱帽のひとときで、足どりも軽くなったように会場をあとにしました。
( 張 志朗 - 記 )

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