12期の広場

12期の広場

今しか出来ないこと

吹奏楽部 部長  森下 遼

 市岡高校吹奏楽部は主に自主開催のコンサートや地域のイベントの依頼演奏に向けて日々練習しています。その中で感じたことや思ったことはたくさんあり、どれも予想していないことでした。私自身の体験のみですが、ここに記させていただきます。
 まず一つ目は100名を越える部活動をまとめることはすごく難しいということです。一人ずつが違う意見を持っていて当然なのですが、それが分かっていてもうまくいかないのが部活動なのだとよく思います。
 例えば、練習時間について、吹奏楽だけあって中学校からの経験者は非常に多くいます。中学時代にある部員は毎日練習していて、土日も朝から日が暮れるまで練習していた部員もいれば、練習は平日と土曜日の朝のみで、日曜日は休みでしたという部員もいます。現在市岡高校の吹奏楽部は、前者に近いようです。しかしながら、今まで後者だった部員にとっては毎日、厳しい練習するということは大変だと思います。どうしたら大変であっても楽しむ事が出来るのか、未だ、私たちも答えは見つかっていません。それを見つけようとするのが部活動の良いところだと思うので、色々なことにチャレンジし見つけたいと思っています。
 二つ目は、人間関係について学ぶことが出来るということです。私は部活に入って良かったなと思う理由に、先輩や同期、後輩、大人の方と接する機会が多いというのがあります。例えば、「あいさつをする」というのは当たり前のことですが、一年生の時に、学校の先生方や先輩には立ち止まってあいさつをするという風に教わりました。社会に出てあいさつが出来ないとなると常識のない人だと思われても仕方がないところ、部活動で身に付いているとあいさつが自然と出来るようになり、そう思われることもありません。これも、先輩や大人の方との関わりがあるから身に付くものです。目上の方には敬語を使う、メールを送る際にも文面に気を付ける、最初は面倒くさいと感じた部員もいると思いますが、それでも大切なことだと私は思います。年下の人と付き合うのも同じです。
 先輩として後輩に何を伝えることが出来るのかをよく考え、後輩が成長するために先輩として見本になるよう頑張る、部活動をしているから経験出来ることだと思います。と同時に部員全員にこのことを分かってほしいです。私はあと二か月ほどで引退ですが良い経験だったと思っています。
 二つのことについて取り上げましたがまだまだ感じたことは沢山あります。すべてに共通していることは、部活動をしていないと経験できないということです。演奏をすることは大事ですが、吹奏楽を通して部員一人一人が何か一つでも学んでくれたら良いなと思っています。

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