12期の広場

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「私の巣ごもりの記」

8組 榎本進明
 
 
大島の夕暮れ時
 新年あけの1月7日、職場の同僚からメールがあった。いつも、年賀状が来るのに今年は来なかった。メールの内容は、昨年5月より長崎県壱岐市の離れ小島の人口200人ほどの大島に住んでいるとのこと。スローライフを楽しんでいる。5年ほど住むつもりでいるというのだ。筆者がやりたくてもできなかったことをやっているので、すぐさま「暖かくなったらそちらに行く」ことを約束。ルンルン気分で体調を整え、毎日一万歩の計画を「100日連続」に切り替えた。スローライフといっても黙って食事が出てくるわけではなく、魚は釣って、野菜は植えて、蜂を育ててハチミツを作り、自炊する。ボランティアの漁師や農家のお手伝いで、いただきものが多いとのこと。
 ところが、1月下旬ごろから新型コロナの感染が出始めた。母の25回忌のため、2月26日~27日に和歌山県田辺市に出向いた頃を最後に動けなくなった。楽しみにしていたのは、多摩川の川歩きもそうだった。コロナに関係なく筆者の体調の問題で出来なくなったままであった。そのような折、川歩き盟友の西條君を失ったのは大きかった。今も「スマン」と思って後悔している。
 この原稿を書いている9月11日現在の「毎日一万歩」は、1月は達成、2月~5月は未達成、5月27日~9月11日まで「連続108日」を達成した。また、長崎の壱岐・大島は台風10号がそばを通ったが、コロナが落ち着き次第、スローライフ生活の一端を覗きに行くつもりでいる。そのための体力は「毎日一万歩」の連続記録を伸ばすことで、巣ごもりをしていても体力だけはつけたいと思っている。毎日楽しく歩いている。

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