12期の広場
12期の広場
2021年1月1日
薬師岳登山とコロナ禍
5組 泉 信也
コロナ禍のなか、自粛の禁を破って、8月に古い山仲間と「薬師岳」に登った。
薬師岳は標高2,926m、飛騨山脈立山連峰の縦走路の中ほどに位置し、岳人憧れの「雲の平」への入り口でもある。気品のある山容と氷河地形の痕跡を残すカール(圏谷)は、国の特別天然記念物となっている。昭和38年冬にはいわゆるサンパチ豪雪の中で、愛知大学山岳部の13人が吹雪にまかれ遭難した山として未だに記憶に残る。


それにしても先が見えない。日々の暮らしはもとより、山登りやへぼな俳句の集まりもままならない。重苦しい気分が続く。そんなある日、知人から「感染した、すまないがあなたは濃厚接触疑い」と連絡があった。身に降りかかるとは思いもよらず、「陰性」判定が出るまでの一週間は、自分のことはともかく、家族や仲間に移してはいないかと不安が先に立ち、「いやな感じ」。初めて身仕舞いのことなども考えた。
コロナ禍の後では世の中が大きく変わるとか、皆が口をそろえる。人類の歴史は感染病の歴史。紀元前の大昔からコレラ、ペスト、結核、天然痘、マラリヤ、チフス、エイズ、SARS、MERSと枚挙に暇がないが、ヒトはこれらを克服し、進化を遂げてきたという。この度の新型コロナ後はどうなるのか。21世紀は「未曾有の時代」の幕開けだが、自然破壊と度重なる天災、人災に、グローバル化によるパンデミックが加わり、非日常が日常となることを受け入れねばならないのだろうか。答えを見つける旅が始まる。新しい日常に適応するも、せざるも、夫々が自由で納得のいく生き様を探ることになろう。
それにしても「薬師岳」山行に救われた。新しい年が平穏に明け、リモートでなく生身で皆さんと再会できる日が早やからんことを祈る。
最近のコメント
- 「同窓会ホームページ・名簿システムをリニューアルしました」について
林芳子(リム パンジャ)さんより: - 「ひろばリバイバル」について
川村 浩一さんより: - 「市岡高校18期生同窓会」について
堀義昭さんより: - 「【高37期】2024年市岡高校37期生同窓会のご報告」について
中間 實徳さんより: - 「市岡高校卓球部OB会「市卓会」 第27回会長杯卓球大会開催」について
水谷晴信さんより:
サイト内検索