12期の広場

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同窓会でのサプライズ

1組  山西 邦子 (西海)

 前回の同窓会から早や2年、この秋、また皆さんとお会い出来るのですね。楽しみにしております。

 母を5年前に見送り、そして近くに住む孫の面倒をみていたのが成人して一段落。多少体のあちこちに不具合が出ていますが、元気に過ごしています。

 3年前、自宅の近所に予備校が出来たのをきっかけに、ささやかなお好み屋さんを始めました。永く事務用品や文房具を扱うお店をしていた経験があるとは言え、勝手の違いに戸惑ってばかりでしたが、それもなんとか慣れたようです。1日3時間程度、無理せず気楽に続けています。疲れることもありますが、なにもせずにいるよりは、体を動かして子供や若い予備校生に接していると思わぬ感激や気づきなどがあり、気持ちに張りがでるようで、楽しいものです。休みの多いお店で、いつまで続けられるかわかりませんが、これからも頑張ってみようと思っています。

 年に4~5回、旅行に出かけます。大体2泊3日の旅が多いのですが、メンバーは市岡卒業以来ずうっと付き合っている同窓生2人と港高校を卒業した幼馴染の女4人です。このグループの旅行はもう何年になるのか数え切れません。今年の春、千葉県、茨城県を旅しました。私にとってこのメンバーでの旅行は最高の楽しみ、最大の喜びです。よくも市岡に学んでそしてこの友に巡り合ったことだと、心から感謝しています。

 市岡を卒業して50数年がたつというのに、同窓会で懐かしいお顔に出会いますと、すぐに、打ち解け高校生だった頃に戻ります。その頃の話題や先生方や旧友の話に花が咲きますね。

 前回の同窓会では思いがけないサプライズがありました。北村先生が1年生の夏休みの宿題の読書感想文を保管されていて、出席者に返していただいたのです。まるで突然、タイムカプセルが開かれ、自分が書いた原稿用紙を手にするなんて思ってもみませんでした。

 「イヤァ、字が間違っているわぁー」、「幼稚な文章を書いていたんやねー」、「宿題に間に合わせるため、大急ぎで読んだのを思い出すわぁー」など、同窓会が終わった後も話題になりました。当日欠席された友人に話すと、「私も返してほしい」と北村先生に連絡して郵送して頂いたそうです。友人は『野菊の墓』、私は『女工哀史』を感想文に書きました。時代が感じられますね。

 今年、群馬県の富岡製糸場が世界遺産に登録され脚光を浴びているのを見ると、また本を読み返し、女4人訪れてみたいと思っています。北村先生が保管して頂いたことに感謝、感謝です。

 今回の同窓会も楽しみに元気で参加したいと思っております。

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