12期の広場
12期の広場
2014年9月1日
観天望気と再生医療と私
「観天望気」はそれぞれの国、地方、地域毎に違います。その地方の環境や気象の変化の特徴を踏まえた独自の気象観察方法で、雲・風・気温・光などの状況から、これまでの祖先(先輩達)の経験を基に天気の変化を予測するものです。その地方の自然と係りの深い職業の人達に取材を重ねると、気象庁に負けないピンポイントの予報が可能になります。
広島と東京を往復する生活を14年。広島大学歯学部での2年間の準備の後、広島市内の「観天望気」が少しずつできるようになりました。そのおかげで、会社は順調に発展し、20人の研究員と苦楽を共にしています。資本金は2億6750万円ですが、12年目の株主総会(6月27日)では赤字を計上しました。
社会保険制度の確認作業や将来の年金問題に眼をつむって、「生涯現役」、「生涯現役」と念仏のようにつぶやいています。「生涯現役」のためには、「観天望気」は必須です。毎日、明日の天気(状況)を予測しなければ、前進できません。
日本中が団塊世代の定年退職で騒々しい折、団塊世代の人達が「生涯現役」の決心をして定年をパスしたらどうなるでしょう。日本のGDP(国民総生産)や少子化対策や社会保険や介護保険など大きな影響が想像されます。誰か政治家で、「生涯現役」運動を叫ぶ社会改革者は出てきませんかね?どこの組織にも、評論だけして行動しない人間はいる。彼らは、確かに失敗はしないが、協力者はない。逆に、行動し挑戦する人間は、誰かがその姿を見守り、困難にぶつかった時に助けになってくれる。
私の起業から12年間の道のりは、難問の連続でした。しかし困難にぶつかる度に、誰かが手をさしのべて、不可能を可能に導いてもらった「観天望気」のおかげだと思っています。ピンポイントの次の予測は欠かせません。自ら困難に挑戦する事が、ビジネスの原点であると同時に、自分自身の人生を豊かなものにすると確信しています。
広島では「秋の南風は3日降らず」が観天望気です。
そこで、いよいよ話の本番の私の再生医療に移ります。私を取り巻く現実は、少子化がゆっくりと進み、超高齢化社会はどんどん進んでいます。この現実への対応ビジョンこそが、再生医療へのエネルギーです。
私のビジョンは、①要介護ゼロ社会の実現 ②生涯現役主義の普及 であります。①の実現のためにはイノベーションの創出が必須です。下図に示した再生医療の細胞たちの姿は、私のイノベーションです。
特に最下段の4つの細胞が重要で、私の10年間の研究開発は真ん中の2つに集約されています。1つは、再生した組織・臓器の移植――幹細胞からの再生――軟骨。
もう1つは、細胞移植――幹細胞――脳梗塞 です。これらのイノベーションの面白さは今年の10月19日(日)でお話しします。さて、<要介護ゼロ社会の実現>は可能でしょうか?
乞う!おたのしみ!
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水谷晴信さんより:
関連して新聞記事を紹介。
日経2016・10・31「正念場のiPS医療」シリーズ。
「体性幹細胞 治験広がる」「リスク低く、産業化へ先行」
記事を抜粋:
ツーセル(広島市)は、他人の間葉系幹細胞を膝などに注射して変形性関節症の治療に使う治験を来年3月に始める。辻紘一郎社長は「体性幹細胞はがん化しない利点がある」と話している。
(辻君、頑張っていますね。この投稿よけいなお世話かな。)