12期の広場

12期の広場

美術展と東京メンバー

泉 信也(5組)
 
 桜の喧騒もおわり、新緑と薫風が心地良い時候となりましたが皆さま元気にお過ごしのことと思います。
 去る4月12日、このところ恒例となった圓尾兄の美術文化協会への出展作品を見る会がありました。場所は上野の東京都美術館、集まったメンバーは画伯を囲んで西條、中柴、萩原、平松、森重、山田、泉の8名。なかでも圓尾、平松、森重の三兄は梅香中学以来の仲良しと云う。またいつもなら居るはずの榎本、大石橋の両兄の不在は都合とはいえ残念でした。

 圓尾兄の所属する美術文化協会は1939年に前衛的な画風の作家41人により創設された会で、全国各地での公募展など活発に新人の発掘、育成を行ってきています。今度の77回展も289点の力作がそろい、見て回るだけでも相当のエネルギーを必要としました。写真にあるように出展作は「手品師」、どこかトランプ、安倍似のあやしげな手品師の背景にいろいろな寓意が隠されているようだが、作者はどうぞ見る人が好きなように解釈してほしいと云う。日頃芸術には縁遠い面々ですが、ここは萩原兄の鑑賞コメントが的を射ているので骨子をご紹介します。
「先の読めない現下の社会情勢を映したような絵柄で、危うい時代を予感させるテーマが描かれている。にもかかわらずユーモアを感じさせるタッチと明るく多彩な色使いで、良い将来を暗示する楽観性に共感させられます」
 皆さんも「金太郎シリーズ?」など多くの作品を目にされたことと思いますが、常に「明るさの希求」が通奏低音のように流れている圓尾兄の絵を、門外漢ながら応援し続けたいと思いました。
 難解な前衛作品の数々の鑑賞に疲れた後は軽く一杯、これが楽しみで展覧会は口実という筆者のような輩もふくめ、駅前で早めの飲み会が始まりました。

 

近況など参加者の「ひとこと」をご紹介してこの稿を終わります。
圓尾:東京も会を重ね、こう云う懇親のきっかけにしてもらえるのは幸せ。
平松:花の名所、目黒川散策の日々を楽しんでいます。実は川は汚い!
森重:公開のコメントは敬遠、久しぶりに顔を合わせるのは歓迎。
西條:そろそろ川歩き、5月後半で案内するので乞うご期待。
中柴:家の建て替えを計画中。画伯の大作を飾れるような部屋を!
萩原:永年の翻訳業をリタイヤ、「TIMEを読む会」を始めました。
山田:芸術は分からん!と云いながら作陶三昧。10月に作品展で飲もう。
泉:未だ娑婆に片足をとられながらも、山登り三昧です。川歩きも!

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