12期の広場

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豚汁会報告&「theあの時」

8組   川村 浩一

「豚汁会」

 3月4日豚汁会に参加しました。9期と11期のミニ同窓会を兼ねていて例年以上の盛況でした。
12期生は、酒井君(4組)、武田君(6組)、田端君、張君、平松君(以上7組)、岸川君、塩野君、末廣君、そして私(以上8組)の9人。私が豚汁会に出始めた10年あまり前には半数近くおられた旧制中学の方が今回は3人だったとのこと。時代がゆっくりと確実に移っています。



 例年通りの進行ですので、内容は昨年の張君の報告を確認ください。定番通り、母校吹奏楽部のOB・OG吹奏楽団の演奏で美空ひばりのメドレーなどがあり、みんなの笑顔が印象的でした。

ただ、今年も「送別の歌」が割愛されて「残念だなー」という声が聞かれました。



「theあの時-映画鑑賞」

 豚汁会の後、梅田で二次会。あの頃のことをにぎやかに話し合いました。学校行事のこと、たとえば遠足、映画鑑賞などや部活のことなど話題はあちこちしましたが、みんなの記憶力はたいしたものです。聞いているうちにこちらの記憶も少しずつ明らかになっていきます。不思議なものです。

 この日の話を2回に分けてご報告します。まずは映画のことをまとめてみました。

 学校行事の映画鑑賞として、「道」、「鉄道員」、「川は流れる」、「甘い生活」、「(ゴッホの)炎の人」などの名が挙がりましたが、どれが学校行事の映画鑑賞か定かにはなりませんでした。岸川君によれば「ビルマの竪琴」を講堂で見たとのことです。

 1年の時見た「道」(フェデリコ・フェリーニ監督)のジュリエッタ・マシーナ扮するジェルソミーナがいとおしかったですね。主題曲が流れると今でも胸がキュッとなります。アンソニー・クイン扮する大道芸人ザンパノに置き去りされるシーン。彼女の最後のしぐさについて国語の神沢先生が授業中に解説されたとのこと。酒井君の思い出です。

 さらに私の記憶。教員室の前あたりの廊下に映画のポスターが貼り出され、前売り券を購入したような気がします。前売り券を扱ったのは先生方ではなく、おそらく映画研究部のメンバーではなかったでしょうか。(このあたりのことを映画研究部の元メンバーにお聞きしたいですね。)

 ところで、私は中学生の時から小遣い帳を付けていました。これを見るとどんな映画を見たかわかります。参考までに並べてみます。おもに千日前や難波の「オリオン座」「スバル座」「南街劇場」で見たとおもいます。値段の安いのは「オリオン座」でしょう。



1年:
「お茶と同情他」(4月、95円)
「道」(6月、55円)
「大忠臣蔵、活弁物語」(8月、120円)
「昼下がりの情事」(11月、80円)
「リラの門、わが愛は終わりなし」(12月、130円)

2年:
「芽ばえ」(6月、130円)
「題名不詳」(7月、90円)
「題名不詳」(7月、130円)
「野ばら」(8月、70円)
「オクラホマ、27人の漂流者」(8月、55円)
「悲しみよこんにちは、月夜の宝石」(9月、50円)
「老人と海」(11月、55円)
「鉄道員・モンプチ」(1月、130円)
「めまい、無分別」(1月、140円)
「大いなる西部」(1月、100円)
「ぼくの伯父さん」(2月、55円)
 
3年:映画を見た記録がない。
 

 どの作品も今に残る名作ばかりです。高校時代に教養の基本が形作られたとつくづく思います。それでも洋画ばかりですね。昭和30年代は邦画の全盛時代だったはずですが、ほとんど邦画を見ていないというのは教養主義の悪弊ですかね。

 ここに昭和33年(1年生)3月2日号の週刊朝日があります。「試写室」欄に「十戒」(パラマウント映画)の紹介がありますが、これは見ていないようです。何を見たかより何を見なかったかを分析すると自分がもっとよく見えてくるでしょう。

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