12期の広場
12期の広場
2013年8月1日
夏の地方大会3回戦(福井高校戦)観戦記
夏、市岡高等学校とくれば高校野球です。第95回全国高校野球選手権記念大阪府大会の母校の試合を見に行ってきました。
母校硬式野球部は2回戦からの登場だったそうです。2回戦の大阪府立阿武野高校戦で夏の地方大会200勝の歴史的勝利(8対1)をしたと聞き、7月18日、あたふたと都合をつけての3回戦の応援です。相手は大阪府立福井高校(茨木市)で球場は万博球場です。
当日、午前中は曇り空、午後はカンカン照りの酷暑日。自宅を出て電車を乗り換え、最寄りの万博記念公園前駅(モノレ-ル駅)で降りて球場までの15分ほどあるいたのですが、強い日射、その照り返しと道両側の雑草の草いきれで頭がくらくらするありさまです。
球場は森の中、客席はすべて芝生席で外野は緑豊かな木々で囲まれての別世界です。外野の芝生と内野の黒土、引き直された白線が目に沁み、噴水のように水を打ち丁寧に均し整えられたマウンド周辺はまさに舞台そのもの。猛練習を耐えてきた母校球児が悲願の甲子園出場をめざす夢舞台です。三本線の鮮やかな帽子をかぶった選手の姿が一層まぶしく感じられ、「後攻市岡高校、一番キャッチャ-杉村君」、ウグイス嬢のアナウンスが遠い昔の懐かしさを運んできました。

母校の先発投手は3年生の正木君、サウスポ-です。初回、いきなりヒットを打たれ緊張しているのかと少々心配しましたが、無得点で無事切り抜けて市岡の攻撃です。一番杉村君が死球出塁、二番姫野君のバントが打者、走者共にセ-フになります。つづく三番市下君の幸運なヒットで、あっという間の無死満塁で、阿武野高校戦で本塁打を打っている中林君の打席です。期待にたがわず見事なセンタ-前のライナ-性のヒットでまず1点。その後、走るわ、打つわ、守備の乱れをさそうわで、打者1巡の猛攻。一挙6点の得点、試合の大勢を決めてしまいます。2回、福井高校の新開君が無死から二塁打、バントで三塁に進みましたが、母校は堅守でしのいで無得点。
3回、漸く投手の正木君も落ち着いたようでそのピッチングが冴えます。攻撃でも二死から3点を取るなど、合計9点、ワンサイドの様相になりました。
5回、代打の岡田君がタイムリ-ヒットを打って、10点目。2回戦に続いてのコ-ルドゲ-ム成立、10対0で見事に勝利して4回戦に進出しました。私に取っては約20年振りの地方予選観戦です。この機会を逃すと次はないかもしれないと思って来たのですが、圧倒的勝利に気分は最高です。暑さもどこかへ吹き飛び、全体同窓会の佐藤会長の「良い試合を見に来たな」との言葉に全くの同感ですと応えました。
球場には母校の応援に市岡の関係者が沢山、来て居られましたが、12期は私、一人であったようで、幸運を独り占めしたようです。
よく「たがが野球、されど野球」と言われますが、炎天の中ひたすら白球を追う姿は勝負を越えて心打つものがあります。それはまがうことのない青春と齢を重ねるほどにことさら思うもののようです。同時に1959年の夏、豪腕豪打の三井君を擁した野球部同窓生達が甲子園にあと一歩と迫り、準決勝で惜敗した事が思い出され、胸が熱くなります。
暑く、熱い一日。母校野球部後輩たちの健闘を祈りながら球場を後にしました。
追記:
7回まで3対0で勝っていたのですが、8回に8点を入れられて惜しくも敗退、ベスト8入りをのがしました。後輩達の健闘に拍手を送りたいと思います。
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水谷晴信さんより:
観戦記、楽しく懐かしく拝読しました。
地元神奈川よりも大阪大会の方に興味があり、恐る恐る朝刊をめくり大阪の結果を見ておりました。残念ながら甲子園への夢は絶たれましたが検討を称えたいと思います。
高校最後の応援は日生球場であったと記憶しています。時々春夏のシーズンになりますと こちら横浜でも関西出身者から三本線の話やら故佐伯高野連会長の話題を聞くことがあり、市岡高校の歴史の深さを感じるところです。
今後もOB会の発展にお世話をかけますが、よろしくお願い申し上げます。了
橋本 豊 様
書き込みありがとうございました。お元気にお過ごしのこと、嬉しく思っています。東京市岡12期会でお会いしてからでももう十数年位なるのではないですか。高校時代からの貴方の大らかさ、明るさやユ-モアを思い出すたびに自然に心が温かくなります。また是非お会いしたいと願っています。
今年の母校硬式野球部は実に良く頑張ったと思います。久々のベスト16で、年甲斐もなく血が騒ぎました。また球場に行って初めて、歴史や伝統はやはり現代っ子の彼らの中にも生きているように感じました。特に打った後や投げた後の動きに良く現れるようです。これからも是非、頑張ってほしいと思います。