12期の広場

12期の広場

12期同窓会が開催されました。



 10月19日(日曜日)、「2014大阪府立市岡高等学校12期同窓会」が開催されました。10月に入って毎週末ごとに台風の荒天にみまわれていたのが、この日はすがすがしい秋晴れ、会場に向かむ足取りもいつになく軽やか。会場は西中島南方のホテルクライトンで、恩師は北村彰一先生と福井金治先生のお二人と西は高知や広島、東は名古屋、東京と日本各地からの同窓生73名が参加しました。

 

 今回は通算で言えば11回目の同窓会、古希を越えては2回目です。体調不良などで減少傾向にあった参加者数も前回(2012年)を大きく上回り、久々の再会、交歓に受け付け時から雰囲気は盛り上がりました。

 定刻の1時30分、同窓会本会に先立ち「『生涯現役』と『寝たきりを防ぐ』ための再生医療」と題した辻紘一郎君(8組)の特別講演がありました。講演は約30分間、コンピューターを使った映像をふんだんに併用した分かり易く、時折笑いが起こるもので、参加者一同の身近な問題だけに関心も高く、意義深いものになりました。今も現役社長として医療ベンチャーのツーセルを率いる辻君の姿とその心意気、そして「膝の軟骨損傷」と「脳梗塞」治療などにおける再生医療の成果についての話は実に印象深いものでした。老境に向かう私たちにとって頼もしい同窓生にめぐまれたものです。

 2時10分から同窓会本会が始まりました。司会進行役は川村浩一君(8組)と古藤知代子さん(4組)です。

 

 まず、物故者への黙祷がささげられました。前回同窓会以降、亡くなられたのは川端智子さん(旧姓 松田 2組)、内田勝章君(4組)、村木雅章君(旧姓 平野 8組)の3名です。

 つづいて代表幹事の酒井八郎君が挨拶をしました。酒井君はご臨席賜った恩師の先生方への感謝、出席した同窓生と心良く送り出してくださったご家族の方々に対するお礼、そして2年ぶりの再会の喜びを述べながら同窓会が11回を数えることが出来たことや、今回の参加者が卒業50周年記念同窓会をうわまわったことにふれました。また次回の同窓会を目指す考えを話し、最後に先生方はじめ同窓生みなさんのご健勝をお祈りいたしますと結びました。

 次に北村彰一先生、福井金治先生のご紹介の後、代表して北村彰一先生からご挨拶をいただきました。

 

 北村先生は12期同窓会が始まって以来、すべての同窓会にご出席です。また1年次の夏休みの宿題である読書感想文を半世紀ぶりに返していただいたことで多くの同窓生に大きなサプライズを起こされた訳ですが、ご挨拶の中で、それにふれられこのように話されました。

 「感想文の返却が遅れたことは私のミステークです。しかし、その事がこんな反響を得るとは想像していませんでした。それこそ、私にとっては本当の『サプライズ』です。」

 乾杯です。音頭は万年青年と言われる福井金治先生にお願いしました。

 

 元気良く、大声で「乾杯」。いよいよ会食、歓談の宴が始まりました。

 今回同窓会は着席のビュッフェスタイル。席順は恒例のクラスごとではなく、席番号をくじ引きする方法によりました。「知らない同窓生と隣どうしになるかもしれないのでうまくいくやろか」との幹事会での心配もよそに、瞬時に和気藹々。女子同窓生をふくめて笑いの輪が広がり、一層華やいだ雰囲気になりました。グラス片手にあの席、この席と移動する人や、話し込む人、笑い転げる人、懐かしい学友を探す人、二人でまたは数人で記念撮影する人など、用意された9テーブルと会場全体は一斉に笑顔の花が咲いたようです。卒業以来、54年、古希を越えても楽しく、一体になれるのはやはりあの多感な時代をともに学んだ市岡の同窓生ならではのことでしょう。

 

 歓談が一段落したところで、同窓生のスピーチになりました。

 最初は読書感想文を手にした気持ちを北村先生にどうしても直接お伝えしたいと、宮下惈君(4組)が壇上に上がりました。前日、阪神タイガースの日本シリーズ進出が決まったばかりで嬉しさ一杯の宮下君は満面の笑顔。読書感想文を手にした驚きと誤字脱字が多かったことなどユーモアをからめてその感激と感謝の気持ちを話しました。

 次は遠来の友のスピーチです。愛知県からは前回の特別講演をお願いした小野義雄君(6組)が、高知県からは金本美智子(1組)さんがそれぞれ再会の喜びと近況を話され暖かい拍手を受けられました。

 続いて市岡東京12期会の皆さんが揃って壇上に上がりました。西條軍蔵(3組)、重松清弘(4組)、泉信也(5組)、中柴方通(6組)、榎本進明(8組)、辻紘一郎(8組)、東野節雄(8組)の各君と大阪在住ではあるが東京時代から市岡東京12期会に参加していた稲田紘君(8組)、紅一点は児玉恭子さん(4組)の9人です。

 スピーチは短くとの注文にも拘わらず、ゆっくり語りかけて、二度もマイクを握った重松君には大爆笑です。スピーチはそれぞれ個性的で味わい深いものでした。泉君が終始リードしてくれたのですが、「壇上に博士が2名います。遠からずノーベル賞の声がかかるやもしれません」と話したのには万雷の拍手でした。

 

 本会が始まり、すでに二時間半。同窓会も終盤です。

 同窓会の会計報告を幹事会会計担当の原清明君(4組)が行いました。

 続いて一同起立しての校歌斉唱です。高校在学時は「古臭い歌やな」と思っていたのですが、こちらも相当、古臭くなったせいなのか、懐かしさとささやかな誇らしさがあって気持ちが入ります。

 本会のしめは、恒例の副代表幹事の北浦昌子さん(旧姓 小寺 2組)の閉会の挨拶です。

 

 「今日は73名の同窓生の方々、そして福井先生、北村先生、私達にとっては兄貴分のようなお二人の恩師がかけつけてくださりこんな大きな、素敵な12期会になりました」と今同窓会が盛会裏に終わることへの感謝を述べました。また辻紘一郎君の特別講演や遠来の友のスピーチにもふれ「古希過ぎてまだまだ夢追う三本線あの帽子こそ市岡健児」とその感激を披露しました。

 4時40分頃、12期同窓会の本会は閉会となりました。

 本会終了後、川西庸雄君の撮影で全員が二グループに分かれて集合写真をとりました。

 小休止のの後、ホテルの別会場に移って二次会が始まりました。北村、福井両先生はじめほとんどの本会参加者が二次会にも参加されました。歓談する人、カラオケで自慢ののどを披露する人、5時から8時までの長丁場です。会場もL形で歓談組、カラオケ組に分かれるのに好都合でした。

 開会の挨拶は副代表幹事の末廣訂君が行い、二次会の司会進行役の原清明君(4組)、吉岡佳子さん(旧姓大沢 2組)にバトンタッチしました。

 

 約3時間の長丁場、司会進行役は軽妙な語り口ながらもカラオケの歌い手、曲目の選定には汗だく。原君、吉岡さんのコンビぶりはぴったり、さらに原君のカラオケにあわせて、吉岡さんが得意の日舞を舞うなどの大サービスで、あっと言う間に終盤の二次会でした。

 最後に副代表幹事の段中文子さん(旧姓高田 5組)から次のような閉会の挨拶がありました。

 

 「世界で一番はノーベル賞だけではありません。皆さん全員に手が届く長寿記録にも世界で一番があります。それを目指して、一層ご健康にお過ごしください。またお会いできるのを楽しみにいたしております。」

 午後8時、「2014大阪府立市岡高等学校12期同窓会」は全予定を終え、無事終了となりました。


コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です