12期の広場

12期の広場

「12期の広場」8月号のラインアップ

 8月です。いよいよ、のっぴきならない酷暑に身をさらすことになります。7月は雨が多かったせいもあってか、何とか暑さをしのいできたように思うのですが、梅雨も明けてのこの盛夏、さてさて如何なりますやら、はなはだ心もとない限りです。
 雨と言えば、7月17日、18日、台風11号がもたらした雨と風で関西地方は大混乱に陥りました。台風そのものは瀬戸内を経て岡山県に再上陸、その後日本海に抜けたのですが、関西の交通機関、特にJRは17日朝から延着や運転中止が多発し、17日の夜には京阪神の全線がほとんど運転停止、多くの駅で帰宅困難者が多数出る始末でした。筆者もそのとばっちりを受けて17日夜から18日夕方まで自宅に帰れませんでした。私鉄の各線は、ほぼ通常運転。ところがJRだけは台風一過、青空に強い日差しが照りつけた翌18日夕方まで通常運転に戻らず、広域ネットワーク運行の弱点をさらけだしました。駅の電光表示板や、運転案内自動アナウンスは18日になっても無茶苦茶、アイパッド片手の駅員の対応も要領を得ません。『神のごとく』頼り切っていたマニュアルとそれによる巨大ネットワークシステムが愚かしいほどガタガタになってしまったようで、『大は小をかねるか』、『コンピューターは万能か』などと今更ながらに言ってみたくなりました。また柄にもないことですが、こういう状況になればなるほど『人間力』がものを言うと思わずにはいられませんでした。
 7月のはじめにひさびさの「暑気ばらい」。阪神野田駅の高架下の居酒屋「桜百番」で同窓生(愛想のないことに野郎のみ)7人が一杯飲みました。時折ここで集まります。多い時は参加者が、10数名、さながらのミニ同窓会です。今回は急に思い立っての集まりで、広く皆さんに連絡できなかったのですが、それでも何人かに連絡したところ、所用と体調不良があって結局7名に留まりました。皆さん立派な後期高齢者、それぞれに体調の不具合をかかえながらも元気で『人間力』にあふれた魅力で一杯です。そこに参加していたT君が後日、メールをくれ、その中に以下の歌がありました。

  紅顔白皙の美少年、昔日の面影愈々遠し
  時をいざなう天馬、今、眼前を去りつつあるや
  その馬上、少年過ぐ、これ幻か
  日差し漸く陰り、夕映えは紅に染まらんとする
  願わくば、我ら老残の身に静かな帳の降りんことを

 ご本人は『戯れ歌』と言っていますが、どうしてどうして、美文調の見事な歌です。ただ最後の一節だけは、まだまだ早いのではと思っています。
 御存じのように、旧制中学37期の菊池清大先輩が第97回全国高校野球選手権大会大阪大会の始球式で元気に一球を投じられました。御歳、92才です。多くの人々が三本線の帽子をかぶり白球を投じる菊池先輩の姿に大きな感動と刺激をうけたことでしょう。
 私も『市岡健児』に連なる者、『人間力』を鍛えて、もう一頑張りしてみようと思っています。

 さて、「12期の広場」8月号のラインアップは以下の通りです。お楽しみ下さい。
  1.  「東京市岡会が開催されました」          8組  榎本 進明
  2.  「思い出を綴る (7)」              3組  石井 孝和
  3.  「圓尾博一君の作品を鑑賞しました」        8組  榎本 進明
以 上

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