12期の広場

12期の広場

「12期の広場」6月号のラインナップ

 6月です。
 大川さんの絵手紙をこの欄に載せ始めてから今回で10回目です。1年のお約束でお願いしましたから、後、2回を残すのみです。感謝、感謝です。今月号の絵手紙は、「紫陽花」です。この原稿を自宅で書いているのですが、丸窓から、そぼふる雨に濡れる紫陽花が見えます。今年は花芽がたいそう多いようで、数えて見ると30をこえています。咲くのが、今から楽しみです。


 絵手紙の表書きに「梅雨の季節になると『つめ色の雨』という歌を想い出します。『えんぴつ色の 角だしてまいまいつぶろが 見ています 静かに・・・』とありました。「つめいろの雨」とはどんな色の雨なのでろう。思わず、自分の爪を見てしまいました。また、そんな歌があったのだろうかと思ったのですが、大川さんは電話口で、そのメロディをはっきりと口ずさんでくれました。
 早速、ネットで検索。ありました。おまけに、その歌まで聞けました。
 なんと、サトウハチロウの作詞(大正8年、サトウハチロウが23歳の時に出版した処女詩集『爪色の雨』に収録されている)で、ボニージャックスが歌っています。ちょっと長くなりますが、書き出してみます。
 
 爪色の雨が降ります  しずかに しずかに
 あじさいの花がけむります  しずかに しずかに
 誰にも知れないように  お風呂場の壁がぬれて行きます  しずかに しずかに
 鉛筆色の 角だして  まいまいつぶろが 見ています  しずかに しずかに
 爪色の雨の降るたびに  あなたと旅した あの頃を
 あなたのお下髪(さげ)を ほほえみを  耳のうぶ毛を はじらいを
 あの山脈を あの指を  爪色の雨の降るたびに
 
 情緒豊か、情感あふれる詩ですね。
 若い頃、ある女性が「優しく雨が降る日がすきです。音が消えたように感じられ、光る屋根の家々を長時間眺めていても飽きません。」と話していたことを思い出しました。
 一昨年も、昨年も、6月号のこの欄で梅雨が慈雨でありますようにと書きましたが、今年は殊更に、瑞穂の国の穏やかな梅雨であってほしいと願うばかりです。
 
 さて、わが「12期の広場」6月号のラインナップは、次の通りです。お楽しみください。
 
1. 「兵庫市岡歩こう会が開催されました」           6組  高見 政博
2. 「ツーセル(社長:辻紘一郎)、中外製薬と膝軟骨再生治療でライセンス契約」
3. 「陶芸のこと (3) ー川歩きー」                8組  山田 正敏
以 上

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