12期の広場

12期の広場

「12期の広場 」4月号のラインアップ

 4月、卯月。春ですね。
 関西各地の桜は例年より早く満開になりましたが、私が住む町は標高が高いせいでしょうか、少し遅めです。この拙文を皆さんに読んで頂いている頃に満開を迎えそうです。
 しかし、あちらこちらにあるコブシやモクレンは、白やピンクの花を、枝一杯に付けて今が見ごろです。消防署の前にたくさん植えられた水仙は、見事に咲きそろって黄色の花がこぼれおちるよう。また、陽だまりのゆきやなぎは、可憐な白い花が連なった枝を静かに揺らしています。家々の庭先には、名前の知らない草花が咲きほこり、丸裸の街路樹は、その枝先に点々と新芽を付けました。我が家の庭も賑やかになり、いよいよの「爛漫の春到来」を実感しています。
 今月の8日(日)、大阪のベイエリアである舞洲で、恒例の「市岡の森のお花見会」があります。今回は「市岡の森」が出来て20周年を迎える節目のお花見で、全体同窓会主催の記念式典が同時に開催されます。ここには我が12期同窓会が植樹した二本の桜もあります。「市岡の森」が出来た頃、玉田先生が「森は人が集う場所、末永く市岡のきずなが強まるように」との主旨を話されていたことを思い出しました。20年を経て、桜咲く「自彊(じきょう)」の碑の前に集えることを嬉しく思っています。
 母校の今年の入学志願者は、定員の130%を越えたと聞いています。結果、320名の新入生が無事入学し、明治34年創立の永い校歴に新しい一頁が書き加えられます。これまた、たいそう喜ばしいことで、学校長と教職員の先生方、現役生徒の皆さんはじめ、関係者各位のご努力の賜物と、心から感謝しています。
 先日、ふとしたことから企業人事担当者が新入社員採用時に、出身校、特に出身高校に着目しているとの話を耳にしました。着目点が偏差値か、何か、その詳細はわかりませんが、高校時代に自身の「人としての骨格が決まった」ことを思い起こし、一定納得ができました。
 高校は、少年から青年への第一歩。中学生であった昨日と高校生になった今日の環境の変化に驚き、多彩な恩師や学友に面食らって大きな刺激を受けたことを鮮やかに覚えています。そして高校生活を通して、人生観をはじめ生きる力の大部分を培ったのではと感じています。時代は変わり、将来を見通すことがさらにむつかしくなった社会に在るだけに、市岡の伝統である「自彊」や「質実剛健」、「自主自立」の今日的意味は、思いのほか深いものがあると言えそうです。
 新入生は私達の孫のような世代です。まさに今、人生の壮途に第一歩を踏み出す後輩たちに、心からのエールを送り、その頑張りを見守って行きたいと思っています。
 さて、わが「12期の広場 」4月号のラインアップです。記事は以下の二編、お楽しみ下さい。
 
1. 「2018年 豚汁会の報告 」 ・・・・・・・・・・・・ 8組  川村 浩一
2. 「『一枚の写真』  昭和の大阪駅前旭屋書店付近 」
以  上

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