12期の広場

12期の広場

「奈良歩こう会」に行ってきました。

 奈良市岡歩こう会主催の「伊勢本街道と室生古道ハイキング」が5月22日(日曜日)にありました。参加者は全体で27名、我が12期は、畠平君、久保田さん、古藤さん、段中さん、鈴木さんそして私、張の6名です。

 恩師の先生方では江本先生、小椋先生のお二人が参加されました。

 「風薫る五月、陽光に輝く新緑の中を」といきたかったのですが、天気は曇天。いつ雨が降り出すかとの心配しながら、午前10時に近鉄大阪線榛原駅からバスでスタ-ト地点の高井まで行きました。(榛原は奈良県宇陀市にあり、奈良県北東部。宇陀市の東側は三重県との県境になります。近鉄鶴橋から急行で約1時間です。)

 予定コ-スは、高井バス停からすぐに「伊勢本街道」に入り、「千本杉」へ、その後、棚田を見ながら諸木野関所跡、諸木野集落を経て、高城山を右にして北上、佛隆寺へ、そして「室生古道」を辿ってスタ-ト地点の高井に戻る、周回コ-スの全長約8キロメ-タ-です。



 「伊勢本街道」は最初からコンクリ-ト舗装された急勾配の坂道で、両側は杉木立、登るほどに木立は鬱蒼として久しぶりの森林浴です。気分は山歩きモ-ドですが、直ぐに息たえだえになり汗がふきだしました。

 下りになってしばらくの所に「井戸杉」と呼ばれる「高井の千本杉」がありました。幹周り25.0 m、高さ45 m、樹齢 約700年で、一つの幹からなんと16本の杉が天をついて伸びている、それは見事な巨木です。( この幹周りで記念撮影をしました。 )

 杉木立がとぎれると道は平坦になり、山あいのなだらかな棚田風景が広がります。すでに田植えは終わっており、雨が降り出したせいか一斉にかえるが鳴き始めました。のんびりとした気分で田舎の景色を満喫します。暫くして山道に入ったのですが、これがまたかなりきつい坂道、行けども行けどもの登り勾配、道までぬかるみ始めてちょっとした難行苦行。雨が激しくなりズボンの膝から下はびしょびしょ。リュックは濡れるし、早めにカッパを着るべきであったと後悔することしきりですが、着替える所がありません。そうこうする内に先頭が戻ってきて、道を間違えたとの事で、もと来た道を引き返すことになりました。1キロ以上は戻ったのではないでしょうか。やっとガレ-ジの軒先でカッパに着替えたところで再出発です。

 コ-スを変更。そのまま佛隆寺に向かう事になりました。

 佛隆寺への道もやはり坂道です。棚田を右に左に見ながら、木立を抜けてようやくの到着です。

 ここで昼食です。

 古藤さんはなかなかの健脚。先週も山歩きをしたようで、すこぶるつきの元気です。私を含め12期の皆さんには少々きつかったようで、目的地到着にただただ安堵した感じでした。

 ところが雨宿りの場所がありません。佛隆寺山門下の小さなお堂の中と野菜即売所の軒下を借りての食事です。朝、早め(私は6時起き)の食事だったせいもあったのでしょう、お腹はペコペコ。シンプルなおにぎりが大層おいしく感じました。

 佛隆寺は大平山の中腹にあります。山門下から約200段の石段を登っての参拝です。このお寺は850年、空海の高弟の賢恵が創建したと言われる古刹で室生寺の末寺だそうです。また空海が中国から持ち帰ったお茶をここで栽培し、大和茶発祥の地となったとの碑がありました。

 桜でも有名です。ここ榛原には「叉兵衛桜」、佛隆寺の「千年桜」など、全国に名をとどろかす桜がありますが、初めてみる「千年桜」は壮観の一言。 幹周り7.7m、高さ16m、樹齢900年超で、花を散らし、深緑一色になってはいますが、雄大に枝を広げた立ち姿は、ちょっとした感動ものです。すぐ側にある山門への石段も独特の風情があり、桜の頃は見事な通り抜けになるようです。是非また訪れてみたい場所になりました。

 佛隆寺出発は1時30分です。この頃になって一気に天気が回復。雨はやみ、ときおり薄日が差し込むようになり、気分も爽快。

 出発に先立ち歩こう会恒例行事、参加者全員の自己紹介がありました。旧制中学校42期の大先輩から高校18期まで市岡ゆかりの皆さんのユ-モアあふれる自己紹介に和気あいあい。期を越えての交流にも心がなごみます。

 帰りは「室生古道」の緩い下りです。天気が回復し、また充分に英気を養ったせいでしょう、帰路は快調です。あっという間にスタ-ト地点の高井に到着しました。バス待ち合わせ時間までの調整を兼ねて「道の駅-高井の郷」の野菜即売所で休憩しながらお土産を仕入れました。

 解散は榛原駅です。奈良に帰る人、京都に帰る人、大阪に帰る人、全員無事でそれぞれ榛原を後にしました。

 私達12期は大阪の上六方面です。折角のことと鶴橋で下車、畠平君案内で鶴橋国際市場(韓国総菜の店が集中してある。)をぶらぶら。喫茶店でまたひとしきりお喋りを楽しみました。

 雨にはふられましたが、充実した一日でした。奈良市岡歩こう会の中務さん(13期)はじめ幹事の皆さまに心から感謝いたします。

12期HP委員- 張 志朗 記
 

伊勢本街道の長く、急な登り道です。立派なコンクリ-ト舗装、それでも本街道です。


佛隆寺山門への石段です。右上の巨木が「千年桜」です。わかりますか?
写真が下手でごめんなさい。但し撮影は張です。

“「奈良歩こう会」に行ってきました。” への3件のフィードバック

  1. 金本美智子 says:

    皆さんお元気そうで私まで楽しくなります。写真ではお名前がわからないのが少し残念です
    写真 とても良いですよ。コピーして ゆっくり 見させていただきます。いつまでも 
    皆様 お元気で続けて下さいね。

  2. 張 志朗 says:

    12期の参加者名は記事の中に書きましたが、その他の期の人の名前は私も分かりません。右はしで動いてしまったままの人(柿色の帽子)が撮影者の中務さん(13期写真部)です。自動シャッタ-のタイマ-の時間が間に合わず、取り直しての写真です。幹の中央で帽子をかぶりリュックを背負っておられるのが江本
    先生です。
    頑張っておられるとの事、川村君から聞きました。嬉しく思っています。
    夏本番くれぐれもご自愛下さい。

  3. 川村浩一 says:

    金本様、私のほうから12期の参加者がどこに写っているか、紹介します。
    一番高いところに上っているのが(何とかと煙は高いところに上ると言います。)古藤さん(4組)と久保田さん(杉尾、1組)その下が畠平君(6組)、その下に張君(7組)段中さん(高田、5組)鈴木さん(酒井、1組)と並んでいて、木にもたれているのが江本先生。お元気なのですね。
    1組の人も同窓会では頑張っておられます。お母様の介護のことは承知していますが、金本さんもうまく時間を作って同窓会に顔を出してください。

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