12期の広場

12期の広場

私のスケッチブック

4組    酒井  八郎

 「6インチの荒目ヤスリ」、「1000番の耐水ペーパー」、「0.7mmのストレートドリル」、「K18の6mm引輪」、「シルヴァー3mmのパイプ線」、「0.5カラット用Pt DAI 6本爪」などなど、小学校教員をやめて45年、毎日、ノギスと時計用ピンセットを片手に、細かい宝飾品パーツや時計部品を扱い続けています。

 縁あって5~6年前くらいから一級建築士の建築デザイナーの指導を受けながら、グループで街のスケッチに出かけるようになりました。「ここで」と思ったら3~4時間、座ったまま。スケッチブックと格闘していますが、いつも時間不足、技能不足で引き揚げる始末です。

 市岡高校在学中の伊勢湾台風で大被害を受けた木曽川の河口の父母の里から4年前、『カラスに食べられる前によかったら食べて』と、送られてきた枇杷を見たとき、いつもと違って仕事を終えるとすっと描き始めてしまいました。子供の頃、田舎で見慣れ、捥ぎとって食べた想い出がそうさせたのかなと思います。今年も頂いたその日に枇杷を描きました。

 栗は中学校の恩師とミニ同窓会で箕面に出かけた夜、興奮醒めやらぬ内にと毬が付いたままを描きました。

 バラは前年に頂いたものを挿し木し、屋上で育てたのが立派に花咲かせたものです。

 仕事を終え、一息ついてから無心に描く。得難いひと時と、スケッチを楽しんでいます。

 「鉄は熱いうちに打て」のたとえに同じ、『感動した心』を大切にしたいと思っています。 


 

 

“私のスケッチブック” への1件のフィードバック

  1. 川副研治 says:

    久し振りに貴兄のスケッチを拝見させて頂きました。何年か前お宅へお伺いさせて頂いた折、スケッチを習い始めたとかで、何点か見せて頂いた作品(風景画)に比べると格段にスキルアップされていると思います。そろそろ個展でも開かれてはいかがですか。小生のご近所の同年輩の知人(男性)など、スケッチを始めて一年足らずですが、すっかりハマリ込んで作品が100点を超えたので「水彩画小品展」を開催された方がいますよ。
     貴兄は描きたい衝動に駆られたら、何時間でもスケッチに没頭されるとか、羨ましい限りです。小生など、この歳になると何をやるにしても、気力が充実しません。現役の経営者として頑張っておられる方は違うなぁ-と、感心させられています。これからも精進されて、いい作品をいっぱい描いてください。

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