12期の広場

12期の広場

「12期の広場」2025秋号のラインアップ

 10月、ようやくの秋、待ちに待った秋ですね。酷暑の夏とその長さ、さらに残暑の厳しさが辛かったことからの実感です。今、涼しさと時折頬を撫でる秋風にほっとし、しみじみとした喜びを感じています。
 カット写真はイガ栗です。「紅葉はまだ早いようです」との付箋を付けて東京のE君が送ってくれました。有り難いものです。
 
 思えばひどい夏でしたね。真夏日、猛暑日、熱帯夜の連続。実に苦しかったです。
 気象庁の発表では6~8月の全国の平均気温は、平年より2.36度も高かったそうで、「130年近い統計データーのなかでも断トツ」、「この夏の高温は異常だった」との事です。平均気温は2020年までの30年間の記録によるものですが、昨年夏の前年度比較のプラス1.76度を大幅に越えて2.36度ですから耐え難いはずです。
 私の住む所から近い兵庫県丹波市で41.2度を記録、大阪の豊中市や枚方市でも体温を上回る40度超え、明日は我が身かとおののくばかりです。
 そんな中、夏が苦手、クーラーが苦手の私は、難行苦行の耐暑生活で家にこもりきりでした。熱中症警報に従った訳ではありませんが、首に保冷剤を巻き、タオル、2リッター入りの冷水ボトルと扇風機を側においての毎日の生活。外出は隔日、夕方の食料品の買い出しだけで、世間への窓口は新聞・テレビのみ。読書も頭までが湯だつているようで日中は出来ません。
 自宅新築時の断熱設計を甘くみたせいでしょう、室内温度の最高は35度までなりました。問題は夜でしたが、ほぼ毎日、日が傾いてから庭とガレージと玄関の散水で何とか室温を下げ、就寝時には30度を切るようにしていました。土砂降りの夕立がなんと有り難かったことか、蓄熱しているコンクリート躯体が冷まされ一気に1~2度ほど室温が下がります。
 こんなに温度計を気にしたのは初めて。その周りをおろおろと歩きまわる、実にしまらない日常でしたが、平均気温2.36度上昇がどれほど身にこたえるものか、またよくぞこの異常な夏をやり過ごしたものだというのが正直なところです。
 
 どういう訳か関西は雨が少なかったようです。しかし日本各地の風雨災害は尋常なものではありませんでしたね。
 雨が降ればすぐに豪雨と被害、風が吹けば突風、竜巻被害。さらに落雷とそれによる火災。テレビ画面からは見たこともない状況が、これでもかと映し出されます。空が怒っているのではとさえ感じられ、自然相手に“ほどほど”などと願いながらも、あまりの容赦のなさに、背筋が寒くなります。“地球沸騰化”が原因で、それが最大効率と膨張を追求した近代文明のもたらした結果であることは、間違いないようです。さらに厄介なことに、それが一朝一夕に解消されるものでないこと、また元には戻らないであろうことでしよう。前段に「この夏の高温は異常だった」という文章を引用しましたが、“異常”が繰り返されて“普通”になって行くのが世のならいのようで落ち込みます。
 
 さて「12期の広場」2025秋号のラインアップは以下の二篇です。久々の「巻頭コラム」を8組 榎本進明君が書いてくれました。「ひろばリバイバル」は2012年4月から連載された、6組 小野義雄君の宇宙ロケットの話です。今回はその第1回『つくば宇宙センター見学記』にしますが、是非9月号までの全4編も合わせてお読みください。
 
1. 巻頭コラム
  「今、起きていること」 
・・・・・ 8組  榎本 進明
2. ひろばリバイバル
  「つくば宇宙センター見学記」
   (2012年4月号から転載)
・・・・・ 6組 小野 義雄

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