12期の広場

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第6回 荒川・川歩き (平成27年4月28日~29日)

5組 泉 信也
 昨春以来の川歩きを再開した。
今回は奥秩父の「甲武信岳」に発する荒川の源流をめざす最後の行程である。
メンバーはいつもの西條(3組)、山田(8組)、大石橋(6組)、榎本(8組)、泉(5組)の5人。川歩きの発案者であり、利根川の全行程を歩き通し、荒川も第4回の「長瀞」までをリードしてくれた川合兵治君(4組)に昨年末に先立たれてしまったのが、全員の心に重い。
 4月28日10時、「いつまでもグズグズするな!」という川合君の声に励まされるように西武秩父駅に集合。今回は体調が万全でないメンバーもいて、榎本君の提案でレスキュー車を用意することにした。折角の芝桜の季節でもあり、先ずは駅前の羊山芝桜公園へ。ゴールデンウィーク前と云うことで大勢が訪れ、多彩な色のグラデーションを愛でているが、あまりに整い過ぎた花壇より、周りの林の新緑の方が目に沁みる。すぐに秩父往還道にもどり、前回の到達点の大滝温泉までドライブ。いざ歩行開始、の予定であったが近くに最近話題になっている「太陽寺」という天空の禅寺があるというので寄り道することとなった。700年の歴史を偲ばせる本堂の佇まいが、あたりの自然に溶け込んで、咲き残った山桜がアクセントを添えている。ここでバッタリ、タケシ軍団のダンカン、伴内のタレント登場。
 
BS日テレの旅番組の取材で、秩父の「癒しのパワースポット」として紹介される由だが、ダンカンさんは川歩きの老人パワーにも驚いたようだ。
 
 うまい秩父うどんで腹ごしらえの後、更に山道にレスキュー車を乗り入れ、源頭に突き上げる支流の「入川」の偵察に向かう。どうやら昔の木材伐り出し用のトロッコ道が取りつき点のようで、明日の歩行計画が固まる。安心して今夜の宿、「中津峡・彩の国ふれあいの森」のコマドリ荘に到着16:30。山中に小さく開けた盆地に、百名山の「両神山」を借景にした素晴らしい所だが、連休前というのに泊り客は我々だけの貸切のようだ。コテージを1棟借りてアウトドア合宿気分を味わい、その上夕食は宿屋並みの豪華版。川合君に献杯の後、市岡時代の話に花が咲いて、せせらぎの音を枕に遅めの就寝となる。
 29日、爽やかな山の空気に早起きして散歩、今日も好天に恵まれそうだ。
いざ入川へ、勇んで車を発進させると何やら赤ランプ。オイルの警告のようだ。
 

 
昨日のダート道でオイルパンを傷つけたようだが、漏れは少量なのでそろそろと走る。9時に入川の「夕暮キャンプ場」、標高780メートルから、最後の行程を歩きはじめる。山道とはいえトロッコの廃道なので歩きやすく、渓谷を上から覗くと魚影が見えそうなほど透きとおった流れで、釣り人が先を行く。
汗ばんだ肌に緑の薫風が心地良く、のんびりと景色を楽しみながら歩くと、これまでの体調不良がうそだったかのように回復して行く。
いくつかの小沢を渉り、山すそを回り込むと、突然けわしい山道があらわれる。
 
どうやら「甲武信岳」(標高2475メートル)に至る「真の沢」への取りつき点のようで、ここに荒川源流の起点があるはずとみて探してみる。ほどなく崩れたコンクリートの護岸ブロックの上に「一級河川荒川起点」の碑を見つける。4月29日10:20、標高920メートル、ここから173キロメートル先の川歩き出発点「東京湾ゲートブリッジ」に至る起点に到着、バンザイ。源流の水で川合君の好物のウイスキーの水割りを作り再び献杯。平成19年10月31日に犬吠埼からスタートした利根川の322キロメートルとあわせ、足かけ8年、合計495キロメートルの長い川歩きも大団円をむかえたわけだが、達成感と云うほどのこともなく、ひたすらこの間の自然と人とのふれあいが懐かしく、とりわけ市岡の仲間と楽しく充実した時間を過ごせたことがうれしい。
 
 下り道は足取りも軽くスイスイと、往復7キロメートルを3時間足らずで歩き、車に戻ったところで再びバッテリー上がりのハプニング。若い釣り人の助けで事なきをえたが、レスキュー車で楽チンを試みたことにお灸がすえられたかのようだ。それでもいつもの駅前居酒屋で飲んだビールのうまかったこと。
 「源流をたずね分け入る緑かな」
 さてこれからどうする。

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