お知らせ

2012年

フランスに到着です

5組 段中 文子

 無事、戻ってきました。三度目のお便りが遅くなりましたが、スペインからの続きです。
 

 9月2日 ル・ア-ブル (フランス)入港

 この港からバスで3時間ほど走った所が、楽しみにしていた目的地のモン・サン・ミッシェルです。バスの車窓から見える風景は牧草地ばかりで、所々にトウモロコシ畑があり、羊や牛、馬が放牧されていたり、石造りの可愛い家が見えたりしてフランスのイメ-ジとは少し違う、のどかな田舎でした。

 世界遺産のモン・サン・ミッシェルは海の中に優雅な姿を見せていて、干潮と満潮の差が最大といわれる通り、行きは上の道から入り、帰る頃には海だった所が広い駐車場になっていてバスもそこに待機していました。

修道院の中には大きな暖炉がある。
 
モン・サン・ミシェル  バスが駐車している場所は、午前中は海の中だった。

 修道院として建てられた後に監獄としても使われた歴史もなるほどと思わせる頑丈な石造りで、段差の大きな階段がどこまでも続いています。海なかに見る外観は美しく、なるほど世界遺産だなと思うが、冷たい石の部屋を見ていると、冬の寒さはいかほどかと身ぶるいしてしまいます。


(さらに…)

明けましておめでとうございます。  12期生の皆様!

3組 黒田 昌男(札幌市)

 今回この「12期生の広場」に投稿させて頂く機会を得、皆様に北海道のお話ができ大変嬉しいです。北海道に来てもう10年になります。学生時代1ヵ月間の北海道周遊の旅で自然の雄大さの虜になり、それ以来その気持ちが途切れず、念願の北海道移住を果たしてしまいました。テレビドラマ「北の国から」世代の20~40代の若者、転勤族など移住する人、移住を希望する人達も多く、NPO開拓使の会で情報提供、仲間作りの支援などボランティア活動中です。僕が見た北海道の、札幌中心となりますが、年末・年始の風物詩を紹介しましょう。

札幌の年末一番の名物は、
大通り公園のイルミネーションですね。
真っ白な銀世界の中に40万個のイルミネーション。綺麗でしょう!今回のメインイルミネーションはクリスタルリバーと丹頂鶴です。幻想の世界に引き込まれたような素晴らしい光景です。正にホワイトクリスマスの最高のプレゼントです。師走の忙しさを忘れてついうっとりですね。

 昨年は初雪が観測史上3番目に遅く(温暖化の1つの兆候でしょう)やきもきしましたが、きっちりホワイトイルミネーションを演出してくれました。節電のため前年より10万個少ない電球。LEDへの変更で却って鮮やかな色彩です。海外からの観光客も多く大賑わいです。
大通り公園では、雪まつりから始まりライラック祭り、よさこいソーランまつり、ビアガーデン、盆踊り、札幌まつりなど年中イベントが行われています。正月が過ぎると雪まつりの雪像作りが始まります。これらの情報は次回に譲りましょう。

札幌のもう1つの名物は、

 市民に一番親しまれている藻岩山(もいわやま)でしょうね。ハイキングでも、ロープウエーでも、車でも登れ、531mの山頂からは札幌市内が一望、周辺の緑豊かな山々や遠く日本海まで望めるすばらしい眺望に1年中観光客に大人気のポイントです。10、11月は熊出没情報がありハイキングなど立ち入り禁止もありました。

(さらに…)

お正月郷土料理 「越後のっぺ」

6組 佐々木 康之(長岡市)

 昔から新潟に伝わる代表的なお正月料理といえば「越後のっぺ」だと思います。今から四十数年前、はるばる大阪から新潟にやってきて、ややホームシックになりかけていた時に初めて出会った、雪国ならではの暖かい家庭料理がこの「のっぺ」です。ごく一般的な野菜のゴッタ煮料理でありながら、なぜか懐かしいおふくろの味を思い出させてくれます。

 日本食生活全集によれば、この「のっぺ」は北海道から、宮崎まで四十数か所でつくられている全国区の料理だそうです。しかし、日本料理由来辞典には唯一「越後のっぺ」のみの記載があり、そこには「片栗粉を使わず、里芋のとろみを利用した粘りの少ないさらっとしていることや、塩鮭の切り身やトトマメ(鮭の卵)を入れるのが特徴である」としています。

 わが家の「のっぺ」には里芋、塩鮭のほかには大根、人参、ごぼう、こんにゃく、しいたけ、ぎんなん、ゆり根、貝柱などが入っています。この「のっぺ」は、正月だけでなく何か行事のある時は必ずといっていいほどよく作られよく食べられる料理ですから、主婦はわが家の味を出すのにいつも工夫しています。また、この「のっぺ」は煮物だけでなく、時には汁物(のっぺ汁)にも変身したり、祝い事のときには材料を短冊切りにし、不祝儀では乱切りや三角切りにしたり、さらには、入れる材料を変えたりすることもある大変フレキシブルな料理だといえます。今や私にとっては、第二の故郷新潟の味として熱帯アジア原産の里芋と故郷に帰ってきた鮭がこの「越後のっぺ」で出会った、北方と南方文化の接点で醸し出された素晴らしい郷土料理といっても自慢しすぎではないかとも思っています。

 是非、皆様も新潟の農村にでもお立ち寄りの際には、この「越後のっぺ」をご試食いただければ、私の熱い思いもわかっていただけるものと確信しております。

京都-師走、そして正月

8組 川村 浩一(京都市)


 あけましておめでとうございます。8組の川村です。

 昨年は大変な年でした。特に東北地方の大震災に遭われた方々はどのようにお正月を迎えられているのでしょうか?今年が平穏な一年であることを願わずにはいられません。年の暮れには京都東山の清水寺で「今年の漢字」が発表されます。昨年は「絆」でした。ことしはどんな漢字になるのでしょう。

 小生、京都に移り住んで32年になります。それで「京都の正月」を紹介せよということですが、1200年の厚みのある京都の諸行事を描ききることは不可能です。京都の旧家の正月もよく知りません。やむを得ず小生自身の師走から正月にかけての経験をご報告することにいたします。

 この投稿がホームページ上にアップされる元日未明には、たぶん小生は八坂神社の「をけら参り」で、東山あたりを歩きまわっていることでしょう。いつもは家で紅白を見ながら孫たちとゲームをしていますが、今年はこの記事のため初めての「をけら参り」をするつもりです。

去年今年貫く棒の如きもの 虚子

(さらに…)

お正月、ごく普通です

7組 田中 健治(大牟田市)

 お正月行事で、九州と大阪近辺で風習になっている『三社参り』で福岡県の有名な筥崎八幡宮-宮地嶽神社-太宰府天満宮のコ-スを一例に、紹介します。

 筥崎八幡宮は福岡市東区箱崎の箱崎海岸に近くにあり、応神天皇を主祭神とし、神功皇后と玉依姫命を配祀しています。本殿、拝殿は921年藤原真材により創建されました。神門に「敵国降伏」の扁額がありますが、これは元寇の際に亀山上皇が掲げられたもので、蒙古軍を撃退したとされる「神風」は、その「神徳」とされており、以来、海上交通、海外防護の神として信仰されています。

 お正月神事としては、12月31日の「大祓式」、「なまこ餅つき」に始まり、正月3日の「玉取祭」、11日の「聖一国師報賽式」が有名。神社前では「梅が枝餅」「回転饅頭」などが販売されています。


(さらに…)