お知らせ

2016年

『リレー投稿』  - つれづれに -  ③

筆者が愛読している「現代俳句」と所属している「山河」の記念号
 暮れから年明けにかけて恩人が立て続けに亡くなった。「人間は死ぬものなり」と知りつつ、身近な死の衝撃は大きい。
 早や1月も過ぎようとするが、衝撃は感傷に変わりつつあり、時の癒しの早さにとまどう昨今、好きな俳句を読みかえしながら「人間の肉体」を題材とする句を見つけた。
 「からだとこころ」は一体である。
 とりあげた句は「からだ、またはその一部」を詠み「こころ」は云わない。体は滅するが心は滅びない。死者はいつでも側にいてくれると知って心が安んじられた。
 「人間紀行」と称し、拙い鑑賞を試みたのでお付きあい願えれば幸いである。
 
人体冷えて東北白い花ざかり         金子兜太(とうた)
 肉体とは頭のてっぺんから足の先まで外皮に包まれた全体を云い、類語に身体、対義語に霊体、精神などがある。人体とは自然科学的な表現だがその外観は頭、首、胴体、手、足に分けられ五体と云い、霊的なものを加えて六体と云うこともある。この骨太な兜太の句は六体をまるごと地吹雪の中に立たせ、哀しいまでに美しい。ダ・ヴィンチは「画家は自然を師とすべし」として美の真実に迫るため夥しい数の解剖図を描いたが、人間の体は未だに自然界の謎である。
 
しぐるるや 蒟蒻(こんにゃく) 冷えて (へそ) の上      正岡子規
 数多い病床吟詠の一つだが、苦痛を訴えず、腹を温めるはずの 蒟蒻(こんにゃく) の冷たさを云い放つことで上等のユーモア、俳味が生まれる。長患いの中で鍛えられた心の強さと生への執着が「死は近づきぬ。文学はようやく佳境に入らんとす」の凄絶な言葉を生む。
 
(はらわた)に春 (したた) るや (かゆ) の味         夏目漱石
 子規に誘いこまれて俳句の道に入った漱石の句は余技、低徊趣味とそしられることもある。修善寺で「卒然として閃いた生死二面の対照」を感じた後のこの句は、『朝寒や生きたる骨を動かさず』、とともに「自然はよく人間を作れり」と観じた漱石の句の白眉といえる。病は俳句の肥やし、だそうだが健康は大切にしたい。
 
なきがらや秋風かよふ鼻の穴          飯田蛇笏(だこつ)
 鼻孔が句材になるとは新鮮な驚きだ。蛇笏の句の格調の高さを些かも損なうことなく、秋風を通わす虚ろな穴を拡大することで哀切の情をいっそう深めている。子息の龍太が、『手が見えて父が落葉の山歩く』、と尊敬する所以である。
 
万緑の中や吾子の歯生えそむる        中村草田男(くさたお)
 人が初めに覚える言葉は人体のパーツである。目、鼻、口、耳、おてて、あんよ。草田男の代表作とされ、「万緑」を季語として確立したと云われるこの句では白い歯と濃い緑を対比させ、自然界と人間の生命力をためらうことなく祝福、讃美している。赤ん坊の肉体や動作は驚きであり、創造者への畏敬ともなる。
 
陽炎の我が肩にたつ (かみ)() かな        松尾芭蕉
 元禄二年、奥州への旅立ちの春である。うららかな春日、旅支度の肩に立つ陽炎に、高揚感と先へのかすかな不安、こころのゆらめきを感ずる。
 
 新しい年を迎え、我々にもそれぞれにまた人生の新しい旅立ちが待っている。
 
1月の寒い朝 ごんべ

市岡OB写真クラブ作品展に行ってきました。

 市岡OB写真クラブの第7回作品展が1月7日から12日にまで、大阪天満宮近くのMAGギャラリーで開催されました。
 1月10日の日曜日、年初めとは思えない暖かさに誘われるように、見に行ってきました。会場は前回と同じ場所。この日は、丁度、「えべっさん」の日。周辺には有名な「堀川戎」に加えて、「大阪天満宮戎」もあり、日本一長いと言われる、天神橋筋商店街は大変なにぎわいでしたが、作品展のシックな会場は別世界。OB・OGの暖かく、思い入れにあふれた作品をゆっくりと鑑賞することができました。
 会場入り口近くに下のような挨拶文が掲げられていました。
 「私たち市岡OB写真クラブは、市岡高校OB・OGとその家族や友人たちが集まって、月に一度撮影に出かけ、母校で例会を開いています。
 旧制中学の卒業生から社会人として忙しく活躍中の会員まで年齢差30歳あまり。写真を撮ること、見ることを楽しんでいます。第7回を迎え、少しは上達したかなあ、というところです。どうぞごゆっくりご高覧ください。仲間入りしようという方は是非どうぞ。」
 出展された作品は撮影者数が19名、一人2作品の38点でした。最高齢の片山孝雄さん(旧制中学42期)の「柿一葉」(撮影場所:和歌山県かつらぎ町)、「岩壁の紅葉」(撮影場所:滋賀県高島市)はじめ、モチーフは主として風景写真です。その風景写真も、花びらに光る水滴から、雄大なネパールの山々に移ろう暁光まで実に多彩で、これがアマチュアの写真なのかと、感じ入ることしきりでした。
車のボンネットに映る建物・題名は「ゆらぐ」
 遠景があったり、近景があったり、接写があったり、カメラアングルも多様で目を瞠ります。撮影場所も、体調不調で自宅の庭がその場所であったり、国内では北海道利尻島、遠くはネパールや桂林、ハワイにまで及んでいます。
 何より、老いてますます磨きがかかる森羅万象への感性には、ただただ驚きながらも励まされるばかりでした。高校7期、山田美代子さんの「ゆらぐ」は、神戸市の駐車場で自動車のボンネットに映し出された建物の姿を撮ったものだそうですが、その現代的なセンスがとても力強いと感じました。
 わが同窓生の高見政博君の写真は「レースの飾り」と「稚児のかざぐるま」です。山好きの彼らしく双方とも高山に咲く、可憐な花です。「レースの飾り」はハナウド(長野県白馬)、「稚児のかざぐるま」はミヤマホツツジ(長野県小谷)だそうで、草花をこよなく愛する彼の気持ちが鮮明に伝わる写真です。「稚児のかざぐるま」の題名は奥様と一緒に考えたそうです。私のカメラ操作が不慣れで少々、実物とは色合い他が異なっていますが、ご覧下さい。
「レースの飾り」
「稚児のかざぐるま」

 結成されて10年の市岡OB写真クラブ。13期の中務敦行さんをリーダーとして20数名が参加していますが、その作品展も7回目です。ますますの充実ぶりにこれからがさらに楽しみになりました。ちなみに、今回の作品展には延べ120名余りの方々が訪れたそうです。
(文責:張志朗)

【高31期】31期生同窓会開催のご案内

31期生幹事代表  山本 好男
このたび下記の日程で標記の会合を開催いたします。
恩師の先生方もお招きして、楽しいひと時をともに過ごしたいと思います。
万障繰り合わせの上、奮って参加いただきますようお願いいたします。

会の名前 市岡高校 31期生 同窓会
開催日時 平成28年1月23日(土) 16時~
開催場所 Beer House 86   電話: 06-6214-8620
大阪府大阪市 中央区難波1丁目8−16 namBa HIPS 4F
連 絡 先 幹事代表: 山本 好男
E-mail: chachai511☆yahoo.co.jp
※ 迷惑メール対策のため☆を@(小文字)に変更してご利用ください。

12期の広場」1月号のラインアップ

 明けましておめでとうございます。
 幼い頃、この挨拶を不思議に思いながらも、お正月とお年玉をもらえることの呪文のようにくりかえした記憶がありますが、新年の朝を迎えて最初に発する言葉に、これ以上のものは、やはりないようです。齢を重ねるごとに万感の想いがあふれてくるように思われてなりません。
 上原澄子さんの絵手紙の添え文に「今回は富士山を描いてみました。沼津千本浜からの富士山はやさしい感じがします。私の家の二階から愛鷹山(あしたかやま)の向こうに白く頂上だけが見えます。よい年でありますように・・」とあります。今年も健康に留意して精いっぱい、楽しく過ごしていきましょう。
 わが「12期の広場」も、はや6年目を迎えました。新年にあたり、今後ももっとよくしたいとあれこれ考えて、ついつい気負ってしまいますが、「ゆるゆると続ける」ことを基本に置いて、今年も頑張りますので宜しくお願いいたします。
 今年は大阪での同窓会の年。多くの同窓生との2年ぶりの再会を願い、同窓会のクラス幹事の皆さんにショートメッセージを頂きました。酒井代表幹事の挨拶を含めて7名の幹事さんが登場しています。お読みください。
 次に石井孝和君の「思い出を綴る」が最終回です。初回から数えて12回目ですから、1年間の連載でした。私の机の横に86枚に及ぶ400字詰め原稿用紙と提供された数多くの写真を入れた箱があります。「思い出を綴る」はその量もさることながら、内容の多彩さと細密さ、さらに回を重ねるごとに新鮮さを増しながら1年間を通して私たちを楽しませてくれました。この労作の執筆者である石井孝和君に、心から感謝申し上げます。
 またいつ日か、「12期の広場」にご登場いただくことを楽しみにしたいと思っています。

 「12期の広場」新年号のラインアップは、次の通りです。

1.  「明けましておめでとうございます」          4組 酒井 八郎 
2.  「25年続けている水泳と川柳」             2組 北浦 昌子 
3.  「今、ものすごく幸せです」               3組 清水誠二郎 
4.  「して見たいことが沢山」                5組 段中 文子 
5.  「今を大切に楽しくいきたいなー」           6組 畠平 雅生 
6.  「1日、1日をかみしめて」                7組 上野 裕通 
7.  「今年もどうぞよろしく」                 8組 末廣  訂 
8.  「思い出を綴る」(最終回)                3組 石井 孝和 
以上

明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。
12期同窓会代表幹事  酒井 八郎

 12期同窓生のみなさん、新年おめでとうございます。今年もみなさんのご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
 また開設6年目を迎えました「12期の広場」を支え、投稿して下さる12期のみなさんや毎月1日の更新を楽しみにして頂いている読者の方々、毎月の更新に向けて応援して下さるプリンティングサービスのご尽力と、一年中、原稿依頼から編集にと努力を惜しまず奮闘くださっているHP委員の方々に感謝し、心からお礼申しあげます。
 誰でも、何処でも、何時でも、「澪標」のサイトに入っていただければ、「12期の広場」があり、今は遠くに離れていても、市岡の仲間がそこにいます。これからも一人でも多くの同窓生の投稿を機会があるたびに呼びかけ、継続していきたいと思っております。どうぞ今年もよろしくお願いいたします。
 今年は大阪での同窓会開催の年になります。
 昨年9月に京都で幹事会を開催し、それに向けての大枠を話合い、「広場」で報告させて頂きました。また11月には大阪との隔年開催の「市岡高校東京12期会」が開かれ、大いに盛り上がりました。今年、私たちの大半が75才、いわゆる「後期高齢者」の年齢領域にはいりますが、意気込みはいつまでも「市岡健児」のままでありたいと思っています。
 今年の秋、今のところは10月の第3日曜日に、大阪での「2016市岡高校第12期同窓会」を開催したいと考えております。4月舞洲でのお花見の後の幹事会で最終決定し、その具体的な準備に入る予定です。
 30年前、玉田先生が『100人を越えての同窓会ができるとは、12期は仲が良いのだね』と喜んで下さいました。昨年3月に亡くなられた北村先生は『「一会一期」とか言うようですが、市岡で会えたのは深い因縁です。限られた生命のなかで仲良く、楽しくやって行きましょう』と言い残されました。
 今秋、一人でも多くの方との再会を共に喜びあえたらと願っております。
 そのためにも健康が第一です。健康に一層留意して、今年も良い年にしましょう。

25年続けている水泳と川柳

25年続けている水泳と川柳
2組 北浦 昌子(旧姓 小寺)
 12期の皆様、明けましておめでとうございます。お元気に新年をお迎えのことと、うれしく思っています。当方も脳みそ以外は元気にしております。
 「12期の広場」は娘の家でパソコンを開いてもらって折々に読ませてもらいます。例によって脳みそが足りないので、自宅には文明の機器がなく、なにも出来ません。
 さて、私は25年以上続けていることがあります。それは「水泳」と「川柳」(たまには短歌もふくみます)です。
 泳ぐ方は月曜日から金曜日の殆ど毎日、750mから800mをクロールか背泳ぎで3、4回を休憩を入れながら泳ぎます。後のジャクジー風呂が快適でやめられません。
 川柳は、今年米寿になられたよき師(男性)に恵まれて14~5人の会員で、月に2回、ワイワイと、それは楽しい集まりなのです。「お題」を決められてその文字を5・7・5の中に盛り込んで詠みます。少しも上達しませんが、他の会員さんの句を聴くのが楽しみでつづけています。以下、少し恥入りますが・・・・・
  • は財産だよと孫(こ)に教え
  • 筆の友の手紙に返事TEL
  • ねえ安倍さん戦争いやだとったでしょう
  • いました聞きましたけど法は法 (安倍首相の返事?)
  • ランドセル背中でおどる学路
  • 帳はあっても中味のない私
(アンダーライン部は当日のお題です。)
 
 さて皆さん、今年は大阪での12期同窓会です。酒井さん、張さんほか男性の幹事さんたちのお蔭で、ものすごい継続です。東京12期会も毎回20人近く参加されるとか、12期はサイコーです。北村先生もさぞ喜んでくださっているでしょう。今年、平成28年、前回を上回る80名のご出席を目指して呼びかけたいと思っています。

 “市岡の男(お)の子なりぞと頼もしき 殿方見上げて胸躍るなり”

 同窓会では毎回こんな気持ちが味わえて幸せです。元気にお会いできるのを楽しみにしております。

今、物凄く幸せです

今、物凄く幸せです
3組  清水誠治郎

 “元旦や冥土の旅の一里塚 めでたくもありめでたくもなし”(一休宗純)
 私が小学4年生(昭和26年5月)の時、父は脳溢血と言う突然の病で48歳の天寿を以ってこの世を去りました。おそらく戦後の動乱期の期末とはいえ、かの歌等考えすらないままに、逝ったのだろうと思います。
  家系の血は争えないもので、私は52歳で中度の心筋梗塞があってからは、今日まで循環器系の病との戦が続いています。近代医学のお陰で、心臓を流れる動脈の支流には4個のステントが入っています。腹部の大動脈にも瘤(52ミリ)があったのですが、適切な手術処置で破裂せずに小さくなり、元気な活動ができています。
 昨年3月、10年間の町会代表や西宮市の校区のスポーツクラブの代表等々、長きに亘って社会奉仕させて頂いていましたが、立派な後継者が出来たのでスムーズに交代する事が出来ました。そして10月には会社の代表を息子に譲り、私は悠々自適の生活を満喫出来るものと確信していました。が、そう上手くはいきませんでした、何か判らないのですが日々多忙です。
 何の趣味も持たず、ひたすら仕事と奉仕に打ち込んできた私ですので、全てを後継者に託した時、家内から“貴方はこのままではすぐに呆けてきますよ!何か趣味をもちなさい!”。まだこの歳ですし、呆けるのはいやだったので考えた挙句、写真を始めようと思い立ち、最新式のレンズシャッターの高級機を購入して写し始めましたが、これがまた難しすぎて手に負いません。特に動体撮影は写そうと思っても、身体や目や頭がついていかないのです。残念で悔しいですが、動かない花や景色を撮っています。
 それともう一つ、絵を習い始めました。未だ10カ月しか経っていませんので御見せ出来るような作品はありませんが、4~5年間、健康に注意して修業が出来れば、喜寿の個展が出来ればいいなと淡い夢を持っています。でもやっぱり好きな画家(特に日本画・河合玉堂や上村松園) の絵をゆっくりと時間をかけボーと観ている方が心癒されます。
 私は今、物凄く幸せです。少し元気になった妻と息子たちと四人の孫に固まれて!

して見たいことが沢山

して見たいことが沢山
5組   段中 文子
 新年おめでとうございます。
 今年も元気に家族一同が顔を合わせてお正月を迎えられることが、何よりもめでたい事と嬉しく思っております。息子達もすっかりおじさんになってしまって、孫達の成長ぶりを見るにつれ自分の歳を感じますが、心は老けないようです。
 元気な間に出来ることをしておきたいと、昨年はよく温泉に出かけました。
 カレンダーを数えてみると十回も、それも連泊しているので結構のんびり過ごせたようです。
 スケッチ仲間と行くときは荷物が多くなりますが、数枚は描けるのでこれも楽しみです。何時まで経っても上達しないのが悩みですがボケ防止にもなるので続けようと思っています。
 今年の目標は、今までしたことがない事を始めたいですね。
 パソコンのユーチューブを覗いて水彩動画や音楽の演奏など見ていると、時間がすぐに過ぎていきます。最近演歌の新曲もこれで覚えることにしました。三日坊主にならなければ少しは歌えるようになるかもしれません。
 して見たいことが沢山あって今年もカレンダーの余白が無くなるくらいに充実した毎日を過ごしてみたいです。元気でないと実行出来ないので、健康維持が今年の目標です。

今を大切に楽しく生きたいなー

今を大切に楽しく生きたいなー
6組 畠平雅生
「目出度さも ちう位也 おらが春」そんな思いを抱く正月を迎えました。
古希を迎えたのを機に息子に会社の代表を譲り、自営業のお蔭で従来通り会社に出ています。譲って良かった事は、しんどい銀行との折衝や売り上げに一喜一憂することもなく、体調に不安を感じつつも人生の実りの秋を謳歌していると言った所です。
先日も掛かり付けのお医者さんに「貴方の病状は私の手に負えません。紹介状を書くので以前入院した成人病センターへお戻りください。」それからが早かった。診察を受けた5日後には成人病センターへ。11年前と同じ状況だったので「アーアー此の世の旅もこれまでか」そう思ったが何とか治療法は有るとの事。ヤレやれと言った所です。
この歳に成ると大切なことは「教養=今日用と教育=今日行くが大切」と言われるが何だか忙しい。仕事は採算が取れない特注機の製作や修理が主。多くの仕事が回って来て譲る前より忙しいくらい。
3組の清水君と過ごす国際組織の団体が「自然を守る活動」として開始する楢枯れした高槻の山に広葉樹の植樹を行い、森の復活を願う運動。
一般社会人の目で施設を視て欲しい。依頼されて引受けた社会福祉法人理事としての無償奉仕。
無償奉仕では永く関わるYMCAを初めとして多くの事を教えられ、自己満足感ももらいます。特筆は奥方に呆れられながら休日や帰宅後も毎夜の様に行う木工工作。作業中は無心の境地です。
時々思い出し、自分に言い聞かせるのは「今日は残りの人生の最初の日」の言葉。
今を大切に楽しく生きたいなー。そんな思いです。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

1日、1日をかみしめて

1日、1日をかみしめて
7組  上野 裕通

 私が今住んでいる住宅街はできて、もう、60年以上経つ。当初からの住人で、もう半分以上の方は鬼籍に入られている。私も、退職してもう14年目を迎え、鬼籍入りもまじかになってきた。
 今年も、美しい自然との出会いに感動をいただき、素晴らしい人との出会いに共感を抱きたいと願っている。息切れすることも多くなったが、山歩きもまだできる。出羽三山を昨年9月に巡ってきた。1 1月には、湖東三山を回り紅葉を愛でてきた。去年もそうだったが、家内安全、健康で生かされていることへの感謝の気持ちを忘れずに1日、1日を噛み締めていきたい。
 この年になると、自分に何ができるかを考えることも大切だ。今までしてこなかったが、家族が生活していく上で必要な日常的な仕事でもよい。できることを見出し、自分なりにできたことに満足感を持てればよい。少しは、人の役に立てればなおよいと思っている。地域のために自分が役立てるならそれもよしだ。自らが動ける。その動きが人の役に立つ。微々たる自分の軌跡であるが、これからの人生は、自分で作って行かねばと思っている。
 市岡12期の広場も開設されてもう何年が過ぎるのだろうか。張君をはじめ、原稿を寄せられた方々にお礼を申し上げたい。文字を通して心の交流ができている。居ながらにしてそれぞれの人たちの活動の様子が手に取るように分かる。 あの人たちも元気で頑張っておられるのだ。これらの情報を得られて元気をいただける。これも1 2期の広場のお陰である.
 ご苦労あるでしようが、今年もよろしくお願いいたします。