同期会

「12期の広場」 7月号のラインナップ

 大飯原子力発電所3,4号機の再稼働が決まり、関西の今年の夏の節電率が5~10%に見直されるそうです。7月を迎え、いよいよ夏本番となるわけですが、議論百出の「安全性」と冷房に象徴される節電が「やじろべい」の両端のようになっているような、どことなく変で、違和感を覚えるのは筆者だけでしょうか。

 今夏も近年にならっての猛暑は避け難いことでしょう。年々夏が苦手になる自身の体力を算段しては、正直、ちょっと心配しています。涼しくそして健やかに過ごす工夫をこらすことだけが庶民に出来る世の中ですが、その工夫も、打ち水、すだれによしず、風鈴、団扇に、扇風機くらいしか思い浮かびません。しかも「ヒ-トアイランドには文字通り焼け石に水」、「すだれを掛ける釘が打てない」、加えて「近所迷惑」と言われれば、団扇に扇風機しか残りませんね。(これらはもっぱら昭和に活躍した夏の必需品)

 先日K君からのメ-ルに、若い人に“サラダ記念日”について尋ねた所、ほとんどが知らないと言っていたとあり、俵万智の短歌がそえられていました。

 『「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日』

 この歌集がベストセラ-になったのが、25年前、昭和の終わりだそうです。メ-ルの結びに「昭和も遠くになりました」とありました。

 「いいでしょう。こうなったら、昭和生まれらしく、団扇に扇風機、さらにひんしゅく覚悟のチジミ半袖シャツにステテコ姿で、この夏を乗り切るぞ-」などと力んでみるのですが、はてさて如何なりますことやら・・・・。

 

 さて、我が「12期の広場」7月号のラインアップは以下の通りです。

 お楽しみください。


  1. the あの頃-ジェ-ン台風の写真     6組  武田 博
  2. 平成24年 12期同窓会について      4組  酒井 八郎
  3. 液体水素との戦い             6組  小野 義雄
  4. 第2回荒川 川歩き            3組  西條 軍蔵

お知らせ:
6月から「12期の広場」のバックナンバ-が簡単に閲覧出来るようになりました。方法は「12期の広場」のペ-ジで、「バックナンバー一覧」をクリックして下さい。そして、希望記事をクリックするとその記事がでるようになっています。ご活用下さい。
当分の間、下記リンクを付けておきますのでここから見ることも出来ます。
バックナンバー一覧

「The あの頃」 ジェーン台風の写真

6組  武田 博

 今年、「福島区災害展」の開催にあわせて町内の方々から災害写真を集める機会がありました。

 その時に、私が親しくしていた方から頂いたのが、このジェーン台風時の写真です。

 私はその時は吉野小学校の3年生でした。その日は日曜日で学校は休みでした。2階の洗濯物を干す場所に通じる4畳半の部屋に3人の兄弟で震えながら外の風雨のビュービューと唸る音を聞きながら眺めていました。

現在の北港通りの写真です。
左に「江成町」の住居表示が見えます。


 
左の写真でさらに西側を撮ったものです。
玄関扉を横板で打ち付けていますが、
如何に風が強かったかを示しています。
ジェ-ン台風の時は瓦が紙のように
ペラペラと飛びガラス窓を壊しました。
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今年の同窓会は10月21日に決まりました。

12期同窓会幹事会代表幹事  酒井 八郎

 台風4号が、南から北へと、日本列島を縦断しましたが、各地の12期の皆さん、おかわりございませんか。

 今秋、予定されている70代最初の12期同窓会に向けて、現在までの活動内容をご報告いたします。

 今年に入り、3月の豚汁会、4月の舞州のお花見会に参加された皆さんから、同窓会開催についてのご意見をお聞きしてきました。そして、6月3日に第1回幹事会を開き、同窓会の日時をはじめ、その大枠を決定させていただきました。


 幹事会には、1組の八島節子(旧姓:軽矢)さん、2組の北浦昌子(旧姓:小寺)さん、山西邦子(旧姓:西海)さん、3組の清水誠治郎さん、4組の酒井八郎、古藤知代子さん、5組の川西庸雄さん、段中文子(旧姓:高田)さん、6組の畠平雅生さん、7組の張志朗さん、8組の川村浩一さん、塩野憲次さん、末廣訂さんの13名が参加されました。

 母校の100周年記念会館で、午後2時から約2時間かけて熱心に話し合って頂き、下記項目が決まりました。


同窓会日時 : 平成24年10月21日 (日曜日)午後1時00~
会      場 : ホテル「クライトン」(地下鉄西中島南方下車、徒歩 5分)
会      費 : 本会 ¥ 5,500- 、二次会 ¥ 1,500-
内容・形式 : 今までの内容にならうが、楽しく有意義な企画を予定する。
  1. 宇宙ロケット開発に従事してきた小野義雄さんの特別講演
  2. 「12期の広場」掲載の写真の映写
  3. 遠来の学友のスピ-チ など。
そ の 他 : 次回幹事会は8月25日とする。

 今回は『交通の便が良い所』、『本会と二次会が同一建物内で雰囲気を変えて出来る所』、
『費用がリ-ズナブルな所』をポイントに考えました。ご期待ください。

 案内状は8月下旬に発送いたします。

 12期の皆さん !! 10月21日(日曜日)予定に入れてくださいね。

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液体水素との戦い

6組 小野義雄

 今の若い技術者には理解困難なことですが、最初のロケット設計開始当時、算盤、計算尺と丸善の三角関数表と対数表が計算ツールであり、ロケットに搭載されていた電子装置には、今では目にすることが困難な真空管も使われていたのです。

 最初のロケットは衛星の技術開発と科学観測に使用され、実用衛星を打ち上げるには力不足であることから、初号機の成功後すぐに大型化の検討が開始されましたが、開発期間や工場設備の課題から、応急対策として米国のロケットを輸入する政策がとられて、ひまわりの名称で有名な気象観測衛星、放送衛星および通信衛星等が打ち上げられました。このロケットの誘導装置がブラックボックス扱いという屈辱に耐えながら、技術者維持のために少しでも国内作業を増やすよう知恵を絞り、その次のロケットへの準備として、水素を燃料とする高性能エンジンや集積回路を使う誘導装置の研究が開始されていました。構造設計を専門とする私も不具合の山を築きながら、当時は輸入せざるを得なかった大型タンクの国産化を実現してロケット自主開発への道を拓くとともに、20年後の宇宙ステーション開発につながる基盤技術の一つになりました。最初の国産タンクを使ったロケットの発射の瞬間(左の写真)、私の心臓が破裂寸前であったことを今も鮮明に覚えています。

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第2回荒川 川歩き(平成24年5月27日~28日)

3組 西條 軍蔵

<一日目 5月27日(日)>

 JR赤羽駅午前8時30分集合

 今回もフルメンバー 泉、榎本、大石橋、川合、山田、西條の6名。
駅前で毎度のコンビニ弁当を買い、前回の終点・新荒川大橋より川歩きを開始する。

新河岸川の橋の上から上流の新荒川大橋を
望む(右側に荒川がある)撮影 榎本
道標のそばにあるサッカー場
 
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【12期の広場】HP編集委員からのお知らせ

 いつも「12期の広場」を愛読して頂き有難うございます。
つきましては、愛読者からバックナンバーを読みたいがどうしたらいいのですか?という質問を戴きました。とてもいい質問をしていただいたと感謝しております。有難うございました。

 そこで、ご質問にお答えするのと同時に使いやすくしましたのでお知らせ致します。
まず、市岡高校同窓会ホームページから入っていただき、「同期会」→「12期の広場」まで進んでいただきます。その画面の一番上に12期の広場の題字があり、すぐ下に、左側 掲載年月で絞り込み と右側 ≫12期バックナンバー一覧 があります。

 掲載年月で絞り込み:年月の矢印Vをクリックすると年月が表示されます。ご希望の年月を選んでクリックして下さい。その年月の記事全てを見ることが出来ます。
 右側の ≫12期バックナンバー一覧 をクリックすると、年月順に、記事名、執筆者名が一覧で表示されます。ご希望の記事名にポインターを当ててクリックすると、その記事を見ることが出来ます。この両者を使い分けていただければ、お探しのバックナンバーを素早く探すことができるようになっています。

 バックナンバーをあらためて読み直しましたところ、本当に面白いですね。特に「連載」の記事は、その続きが探しやすくなりましたので便利だと思いました。

 今後とも「12期の広場」をより楽しんで戴きたく切にお願い致します。


高42期 ゴルフコンペ開催

42期の皆様

初夏の候、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
さて、このたび42期のゴルフコンペを11月に開催することになりました。

詳しい日程と場所は盆明けごろ決まります。
3~4組の予定です。
 
今から始める方、初心者大歓迎です。
お問合せはコチラから

青空の下、新鮮な空気と緑の中で1日を過ごしてみませんか?
 
幹事:大石真美


他の期と区別するため、必ず備考欄に『高42期ゴルフコンペについて』と記載ください。
記載頂いた内容は幹事様へ転送いたします。幹事様より直接折り返しご連絡いたします。

「 12期の広場 」6月号のラインナップ

 6月と言えば梅雨。でも今年は5月でも竜巻やヒョウがあり相当の被害が出ましたね。同窓生の皆様には被災されなかったことを願っています。

 6月の花と言えば、やはり紫陽花がいいですね。種類も豊富で色も多いです。しかも咲き始めから日が経つにつれて色が変わっていき存分に楽しめます。

 そして6月といえばスーパークールビズ。5月から始まったクールビズが6月からはスーパーになるのですね。電力事情がそうさせるのでしょうが、我々の年代では「ガマンが大切」と幼い時から身についているので若い人よりはマシでしょう。むしろガマンしすぎて倒れないかと心配するほどです。暑い夏場も含めて体調には充分気をつけなければいけないですね。

 5月に遡ると5月21日には金環日食がありました。日本中が天を仰ぎ見て太陽を観察しました。一気に宇宙への関心が少年たちの間に広がったとニュースで報じられました。翌日の22日には東京スカイツリーが一般公開。あいにくの雨でしたがこの日に上りたかったです。それというのも家内の誕生日だったので、サプライズを願って8通も申し込んだのですが全てハズレでした。残念無念。

 さて、6月号の「12期の広場」は天を仰ぎ見た宇宙開発の記事があります。6組の小野義雄君がJAXAでのお仕事を書いてくれています。今までの集大成として連載になる予定です。そして7組の伊東慎一郎君と張志朗君は兵庫と奈良の市岡歩こう会に参加された記事です。市岡の歴史を感じる2編です。ぜひこの3編をお楽しみいただいて筆者に暖かいコメントをお願いします。

  1. ロケット技術者への道」           6組 小野 義雄
  2. 第20回 兵庫市岡歩こう会に参加して」   7組 伊東 慎一郎 
  3. 奈良市岡歩こう会に行ってきました」     7組 張  志朗

ロケット技術者への道

6組 小野義雄

 電力会社に勤めていた父親の影響を受けて、小学生の頃から電信機やモーターを作って遊び、中学時代はラジオの製作がなによりも大好きで、市岡高校に入学後すぐに理研部に入りました。インターネットで調べると、現在の市岡高校でも昔と時期は異なりますが、体育祭と文化祭が行われているようです。

 高校1年の秋の文化祭前夜のことですが、自作のラジオの展示準備を行っていて、単調な信号音とともに世界最初の人工衛星の打ち上げを報じるアナウンサーの声に、理屈ではわかっていても人工物体が地球を周回していることに表現困難な感動を受けたことを今も覚えています。

筆者近影
平成24年3月17日
市岡理研部時代 学生の右端が筆者

 会社に入り最初に設計の手習いをしたのが右の写真の小さなロケットです 種子島から初めて打ち上げたロケットですが、数年にわたる漁業補償交渉がやっと決着し、入社翌年のことでした。

 これは技術試験用の小型ロケットで、合計8機打ち上げたのですが、いずれも何らかの不具合を生じて、今では許されない多くの失敗経験をさせてもらいました。

 その後、当時目指していた電気技術者からロケット技術者への道に鞍替えして現在に至っています。

 戦前の航空産業の中心地にある名古屋大学の航空学科受験希望を担任の先生に伝えると、そんな職業はないという理由で内申書の作成を拒否され、数学担当の先生を介して何とか説得。

 花の浪人時代も経験し、大学卒業後は初志貫徹して三菱重工の現在の名古屋航空宇宙システム製作所で数年前発足したばかりのロケット設計部門に職を見つけ、ついでに名古屋で女房も見つけ、すっかり名古屋人になりました。

技術試験用小型ロケットの初号機
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第20回 兵庫市岡歩こう会に参加して

7組 伊東慎一郎

 5月13日(日)午前10時に神戸市営地下鉄の大倉山駅に集合でした。先生では、江本義文先生(86歳、参加者中の最高齢と思います)が来られ、旧制中学42期8人の先輩諸氏から20数期の後輩まで、男女40人程度の参加でした。12期生の参加者は、鈴木政子さん、酒井八郎さん、古藤知代子さん、段中文子さん、張志朗さん、高尾昌之さん、そして私の7名でした。

荒田八幡神社
12期の参加者(薬仙寺にて)高尾君は迷子?

 今回は、「平清盛」ゆかりの史跡12か所(福原京、大輪田泊周辺)を訪ねるコ-スで、五月晴れのさわやかな1日でした。

 最初は荒田八幡神社、2番目に訪れたのが、少し山の手にある祇園神社です。ここからは兵庫の海と市街地が一望でき、清盛が日本最初の人工島(経ケ島築造)の構想をここで練ったらしいです。眼下に湊山温泉ののぼりが見え、郷愁を誘われました。

次に雪見御所(清盛の別荘)旧跡を見て、熊野神社から湊川公園へ。

 体調がやっと戻ったという高尾君がわざと女性の手を借りて、12期生全員がひとかたまりになって地面に腰をおろし、そこでお弁当タイム。

高尾はここに居るぞ!

六甲山系が間近に迫り祇園神社の
背後は緑いっぱい
雪見御所の由緒書き、
英語、韓国語併記でした

熊野神社で参加者全員の集合写真を撮りました

 午後は湊川公園を1時に出発、願成寺から厳島神社です。

 厳島神社では、地元の酒井君が氏子総代をしている関係もあってか、宮司直々のおでましで、お話を皆で聞けました。次ぎに能福寺に行ったのですが、ここでは「兵庫大仏」の御前で大勢の人が見守る中、平安時代の装束で結婚式の真最中でした。

 清盛塚を経て、薬仙寺。そして最終の和田神社へ。

 いつもは、参加者全員が輪になって、一言メッセージを言うのですが、今回は時間の関係で代表者の高見政博さん(12~13期生)のあいさつのみで終了。

 足の裏が少し痛いという酒井君を含めて無事全員最後まで歩き、4時ごろ解散で皆さん地下鉄海岸線和田岬駅へ向かいました。


- コ-ス紹介 -(「あいたい兵庫キャンペ-ン2011」他から引用)
 荒田八幡神社 平頼盛の山荘が福原遷都の際に安徳天皇の行在所となった神社
 祇 園 神 社 スサノオノミコトがまつられた神社で、記事にある経ケ島築造の構想を練ったといわれている
 雪 見 御 所 清盛の別荘があったとされる場所で、現在は旧跡の碑がある
 熊 野 神 社 後白河法皇が深く信仰した熊野権現を清盛が福原遷都の際に勧請したとされる神社
 願 成 寺  源平合戦で命を落とした清盛の弟の子「通盛」の供養塔がある寺社
 厳 島 神 社 清盛が福原京、兵庫津の守護神として安芸の国厳島神社を勧請したと言われている
 能 福 寺  清盛が出家したとされる寺社で、「兵庫大仏」が有名
 清 盛 塚  清盛塚と呼ばれる石造十三重塔がある
 来 迎 寺 築島寺とも言う。築島時に人柱となった松王丸の供養塔がある。清盛の寵愛を受けた妓王と妓女の墓も残されている
 薬 仙 寺 清盛が福原遷都を強行しようとした際、後白川法皇を幽閉したことで知られている
 和 田 神 社 大輪田泊の修築に着手した際、工事の安全と繁栄を祈願して勧請されたといわれている