同期会
2013年2月1日
さて「12期の広場」2月号のラインアップです。
昨年、3組の高橋要君から「『烏合の衆』は第2号で終わりだったっけ」と彼が大切に保管していた2年8組の学級文集「烏合の衆」1,2号を手渡されました。ガリ版刷り、B5版ホッチキス止め製本で茶色に変色して、縁はボロボロと欠け落ちそうです。
50数年前の貴重な文集で、同窓会再開後、30数年間捜していたものだけに、よくぞ残してくれていたと、感謝感激です。12期の学級文集としては唯一のもの。それが残っていました。
「12期の広場」今月号は「烏合の衆」から次の記事の転載とします。お楽しみ下さい。
- 「ママは重すぎる」-(「烏合の衆2号」から) エエ 男
- 詩 「朝」-(「烏合の衆2号」から) 作者 不明
- 「侘 言」-(「烏合の衆2号」から) 作者 不明
- 「我が輩は猫である。」-(「烏合の衆1号」から) 山元 賢治
追記:
山元賢治君はすでに鬼籍に入っています。
この原稿は編集有志であった彼が「楽しい記事も必要」と考えて執筆してくれたもので、夏目漱石の「我が輩は猫である」のパロディ風文章として2年8組では大好評でした。運動神経のかたまりのような彼から突然のように溢れでた、滑らかな文章とその優しさや、ユ-モアに驚かされました。
2013年2月1日
私は食事がすむと風呂に入った。風呂の窓から外を見ると、ママは火鉢にあたりながら、こっちを向いて私を待っていました。家に帰ってからこの時、初めてママの顔をみたのです。
これまで私はずっと不機嫌面を守り通していましたが、私を大事にしてくれるママに対してこんな態度をとるべきではないと思いながらもママのおしかぶさってくる様な愛情には耐えられなかったのです。
私のこの男性的なタクマシイ肩にもママは重すぎる。(ママは11貫足らずの5尺女だがね。)
あなたのお母様は何貫位の重さがありますか。
2013年2月1日
「わっ! もう7時15分過ぎか。もうちょっと寝ていよう。」
とその時。
「アッチャン、起きなさいよ」と母の声
「あー、にくらしいなあ」
「ううーん」とたよりない返事。
そのまま5分位のうたた寝。
その時の気分の良いことったら。
夢心地とはこんな時をいうのであろう。
「さあ、早く起きなさいよ」ともう一度母の声。
「ふあい。」と今度はちょっぴり元気な声で
「一、二、三。」で起きあがった
「さあ、今から私の今日が始まったのだ」
いそいで洗顔、ご飯を食べ、服を着替え
ああ、なんと忙しいことか、ハンカチ、チリ紙
そらそら そらそら手袋。これで忘れ物なし。
「さあ、では行って来ます!」
満員電車にゆられて
学校へ。

2013年2月1日
「人間はあわれむべきものではない。尊敬すべきものだ。=ゴーリキ=」この言葉の横に友はつけ加える。「尊敬=飼犬の頭をなでてやる時に感じるくすぐったさ。」私には何もわかりはしない。自分で自分が信じられない。信じられるのは他人のみ。友の言葉がいやに尊大に聞える。それを又私は喜んでいるのだ。
元旦に立てる一年の計「今年は無知であること」と友に云う。「今年は何も考えたくない。人間は深く考えずに生きることができますわね。」
友は答える。「考えを途中で打ち切ればいい。簡単。でも理由は?虚栄心。」私には何も云えない。信念がないから。
「知れば知るほど疑問を生じる=ゲーテ=。」この横にも友のしっかりしたペンが走っている。「知れば知るほど嫌気がさす。脳細胞の無事を望むなら無知であること。」
試験がくればよけいに考えたくなる。考えは最も時間を有効に使いはたす。つまり精神的反発を緩和すると云う有効さに。明日は絶対に白紙答案を提出しようと決心する。その夜の気楽さ。明朝真剣な顔で単語帳をくる友を見ると決心がぐらつく。そうだ、それでいいのだ。だが妙な時だけおろかな信念を貫き通そうとする。でも本当に強いのかと云うとそうではない。何々考査となると白い答案に向かって自分の頭を恥じ、苦しまぎれの文字を書きつらね昨夜の自分を恨む。
続きを読む2013年2月1日
吾輩は猫である。名前はピー公。例の三毛と違って立派な名前である。色は黒。現在生まれて二ヶ月である。しかし自分としてはもう一人前、いや一匹前だと思っている。
我々の大先輩である三毛殿はものの本で読んだ所によると、井戸にはまって死んだそうであるが、吾輩はそんな死に方はしたくない。もう死ぬ時期が来たら(あくまでもしであって現在の吾輩には毛頭死ぬ気などない)吾輩は絹の布団を五・六枚重ねた上に寝て、人間共の手厚い看護を受け、その甲斐もなく大往生を遂げる。この様な死に方なら吾輩も満足だし、又そうなりたい。
ここで吾輩の飼主の家族を紹介しておこう。
先ず主人であるがこの人は非常に怒りっぽく、吾輩が膝の上にあがる時には必ず顔色を見てから上がることにしている。商売は自動車のパーツ屋。個人商店としては相当羽振りも良いらしい。次に奥さん。奥さんは直接吾輩を引き取って世話をしてくれるのであって非常に吾輩を可愛がってくれる。つづいて主人の令息。つまり奥さんの息子でもある。この息子とくると、吾輩を可愛がってくれているのか、いじめているのか、皆目判らない。吾輩の最も苦手な人である。吾輩は息子が来るとなるべく敬遠して逃げようと試みるがいつも捕まってしまう。捕まったら最後尻尾を掴まれ逆さまにつるし上げをくらひ其の上二・三回ふり回わされ、あげくの果てには畳にぶちつけられる。こんな事を四・五回続けられるのであるからたまらない。腰がふらふらしてうまく立てない。この息子が吾輩をいじめている時、奥さんは止めてくれるのであるが、何と云っても相手が余りに若すぎるので仕方がない。(まだ五才六ヶ月)
続きを読む2013年1月1日
新しい年のスタ-トです。
謹んで新春のお喜びを申し上げます。また今年も「12期の広場」で精一杯に頑張りたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。
ほんの数日前まで、街にはポインセチアの真紅と緑が溢れていましたが、今日は門松です。
すっくとたてられた竹と松、やわらかい紅白の葉牡丹にちらばるように添えられた南天。『難を転じる』と言われる朱色の南天が目に鮮やかです。
考えてみればこうしてお正月を迎えるのが、なんと72回目(午年の人は71回目)になるのですね。(念のためですが、0才で一度目を迎えていますから、年齢プラス1です。)日数で言えば2万6千余日、時間に直すと63万時間以上です。悠久の地球の歴史に比せばほんの一瞬とは言え、長い年月をかけて、今ここに至っているわけです。
であればなおさらのこと、清々しい気持ちと希望をもって新年を良い年にしたいと願わずにはいられません。
「苟(まこと)に日に新たに、日々新たに、また日に新たなり」
この言葉が新春を迎えた筆者の気持ちに寄り添うようにして腑におちます。
齢をまたひとつ重ねる今、あらためてこの言葉をかみしめながら、一年をすごすことができればと考えています。
さて今年最初の「12期の広場」ラインアップは、以下の通りです。お楽しみください。
- 「あけましておめでとう」 挨拶文 4組 酒井 八郎
年賀状 1組 上原 澄子
6組 松田 修蔵
8組 村崎 裕昭 - 「2012同窓会会計報告書」
- 「ふるさとは遠きにありて思ふもの」 7組 児嶋 雄二
- 「荒川安子さんの書を見て」
2013年1月1日
12期の皆様、そしてご家族の皆様、明けましておめでとうございます。
昨秋の同窓会は、たくさんの方々の応援を受け、無事開催することができました。幹事会を代表して心から感謝申し上げます。
新年は大多数の同窓生が7回目の「巳年」ということで神社への初詣も、いつもより多いかもしれませんね。
神戸では「生田さん」「楠公さん」と親しまれる、三宮の生田神社、神戸駅前の湊川神社、それから西の長田神社が、老いも若きも、たくさんの人で賑わいます。「この一年、福をさずかりますように」の願いをこめてのお参りの仕上げは、柳原のえびす神社です。
昨年のNHKテレビの清盛で福原周辺にならんで観光客の参拝が増えた兵庫の厳島神社の近くに住んでいますが、結婚当時は、神社の通りを挟んで南に住まいしていたこともあり、子供達は神社の境内で大きくなった感じで、まずは厳島神社へ、そして湊川神社への初詣コ-スができていました。昭和40年代の神戸の新年は『ボゥ-』『ボゥ-』と一斉に鳴り出す港の船舶の霧笛で始まりました。教員時代は、その霧笛を聞きながら、教え子への年賀状を書いていましたが、「今は昔」の感があります。
新年を迎え、上原澄子さん(1組)、松田修蔵君(6組)、村崎裕昭君(8組)が皆さんへの年賀状をしたためてくださいました。ご覧ください。
今年が同窓生の皆さんにとってより良き年になりますよう願っています。
西田昭夫先生からの伝言『いつまでもお元気で!!』
代表幹事 酒井 八郎
村崎裕昭君(平塚市在住)からの年賀状 |
松田修蔵君(大阪市在住)からの年賀状 |
HP委員から
上原さんと電話でお話したときに高校時代のテニス部の頃、宮崎郁子さんとダブルスを組んで近畿大会で優勝したこと、全国大会でベスト8であった事をお聞きしました。その表彰状を保管しているとのことでしたので、是非にとお願いし送っていただきました。下の写真がその賞状です。
2013年1月1日
入金の部 | |||
会費 | 本会・二次会の参加者入金 | 52名 | ¥364,000- |
本会のみの参加者 | 14名 | ¥ 77,000- | |
当日二次会参加申し込み | 2名 | ¥ 3,000- | |
写真送料(希望者のみ) | 59名 | ¥ 29,500- | |
通信協力の寄付金その他(切手を含む) | ¥ 34,130- | ||
合計 | ¥507,630- |
出金の部 | |||
会場費・ホテルクライアント 支払い(本会・二次会) | ¥416,500- | ||
お土産(焼き菓子) | ¥ 8,450- | ||
先生用リボンの補充 | ¥ 787- | ||
会議費 | ホテルクライアント 2回 | ¥ 15,400- | |
通信費 | 案内状発送等 | ¥ 49,080- | |
写真発送 | ¥ 5,880- | ||
写真代 | ¥ 23,320- | ||
印刷代 | (特別講演資料) | ¥ 7,940- | |
(写真保存用CD作成) | ¥ 2,000- | ||
事前欠席者 会費返却(1名) | ¥ 7,000- | ||
合計 | ¥536,357- | ||
差し引き残高 | 507,630-536,357= -28,727- | ||
結果、¥28,727-の赤字となりました。 |
卒業50周年基金の残金を含めての「同窓会一般会計残高」 ¥ 252,544-
「2012同窓会会計」赤字は上記「同窓会一般会計残高」から引き当てするものといたします。
したがって2012年12月1日現在、「同窓会一般会計残高」は以下の通りです。
¥ 223,817-
2013年 12月 1日
大阪府立市岡高等学校 第12期同窓会 幹事会
代表 幹事 酒井 八郎
2013年1月1日
市岡でどんなことを学んだのだろうか、と思い起こそうとしてもなかなか出てきません。ただ、僅かに神沢先生の、日本近代詩の流れを辿る授業で知った、室生犀星の詩集『抒情小曲集』中の一篇「小景異情その二」が、何故か、深い水底から気泡が浮かび上がってくるかのように思い出されることがあります。犀星がこの抒情詩に詠み込んだ寂寥や哀切の想いが、当時、多感な少年期にあった私の琴線に強く触れたせいでしょうか。
ところで、昨今、世間の話題の中心にあるのは、際立つマスメディアへの露出で注目を浴びる橋下徹さんではないでしょうか。私にとっては、かつて勤めた古巣の職場で、市長の椅子に座ってその一挙一動が報道される人物だけに尚更関心があるのです。
以下は、OB全般の思いではなく、また市長の方針の下に職務を遂行している現役市職員が感じていることでもありません。あくまでも私個人の考えに過ぎないのですが、その行政手法の特色は、こういうことだと思います。
その第一は、タレント弁護士時代に身に付けた巧みなメディア戦略を駆使していることです。自分が「不都合・不要」と判断した対象をメディアの前で繰り返し徹底的に叩く。社会が閉塞状況にあるだけに、捌け口を求めている人々がこれを見て溜飲を下げ、共感を覚えていく。このように当面の目的とするところを実現し得る環境を整えていく訳ですが、その政治感覚ないし技術は見事と言う他ありません。
しかし、その手法には社会の多様性を認めようとする姿勢が余り見えません。橋下さんの改革・見直しにかける熱意は認めますが、市民生活に密接に関係することが多いだけに、その実施に当たっては、長期的・体系的な見通しの下に精緻な評価・検証作業をオ-プンな場ですることが必要だと思います。これまでに、このような作業が現実に橋下改革において行われていると聞いたことは有りませんが、いずれにせよ、この点に関わって橋下改革の評価も決まってくることになるでしょう。
それから、これはよく言われることなのですが、オ-ケストラとか美術館、或いは大阪が世界に誇りうる伝統芸術・文楽とか南港の野鳥公園への対処のように、どうも文化行政が金銭的な収支計算を最重要視して取り扱いが決められているのではないか、と感じます。
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2013年1月1日
昨年の11月27日、川村浩一君を誘って「第52回璞社書展」に行ってきました。
主催は「書道研究 璞社」、後援は読売新聞大阪本社・読売テレビ・大阪市で、年1回の開催ですから52年にわたる書展です。作品は「書道研究 璞社」の役員、正会員、準会員、公募の部と数え切れません。会場の大阪市立美術館地下展覧会室1,2,3室のすべてを使っての展示でした。
短い時間でしたが私達の在学時代、書道のほかに国語も担当しておられたことなど当時のなつかしいお話を聞かせていただいたばかりか、1月に開かれる「第57 回 現代書道二十人展」(2~8日東京松阪屋上野店、10~15日高島屋大阪店、26~2/3日名古屋松阪屋)招待券を頂戴しました。江口先生は、この書展を主催された璞社の会長であるとともに、日本の代表的な現代書家のお一人です。
続きを読む- 「市岡高校18期生同窓会」について
小西康敬さんより: - 「同窓会ホームページ・名簿システムをリニューアルしました」について
吉川初恵さんより: - 「ひろばリバイバル」について
川村 浩一さんより: - 「【高37期】2024年市岡高校37期生同窓会のご報告」について
中間 實徳さんより: - 「市岡高校卓球部OB会「市卓会」 第27回会長杯卓球大会開催」について
水谷晴信さんより: